冬休み森のアートキャンプ


日程:2023年12月25日~29日(4泊5日)

場所:京都YMCAリトリートセンター

テーマ:「(冬の)自然の魅力を発見し、感じたことを表現し合おう!」

参加:メンバー10名、リーダー2名、プログラム統括者1名、ディレクター(マネージ)1名、リトセン運営委員(日替わりで)5名

 

1日目

不安も期待も両方かかえて京都駅に集合しました。すぐ出発、行きのバス車中で楽しく過ごし、どんどん期待の方がふくらんできました。

 

 

到着したリトリートセンター(リトセン)は、まだ秋色。色とりどりの自然のものがあふれていました。

早速オリエンテーションをすると、本物の画家先生が登場。

「上手い、下手は関係ない。感じたことをそのまま、表現するのが良いよ!」

と激励してくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこでみんなは、リトセンのいろんな色のものを拾い集め、「草木染」に取り組みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

布と棒に巻き付けて、大鍋のお湯へチャポン!さあどうなる?結果は明日~明後日になれば、わかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、お風呂であったまって、みんなはまだまだ元気。今日発見したことや気づいたことを書いて、大きなパレットに、ペタペタ貼っていきます。

そうこうしていると、夜も更けてゆきました。

 

 

 

 

 

 

2日目

今日も、朝からみんなはやる気まんまんで、

 

 

 

紙粘土の造形と、午後には焼き板×サンドアートに挑戦しました。

 

 

紙粘土はまず造形して、乾くまで待ちます。

 

紙粘土が乾くのを待つ時間には、別のアートに挑戦することができます。

 

 

 

 

 

寒さのなか作業した焼き板には、焚き火にあたって暖をとる。という楽しみもありました。

 

焼いて、炭を落として拭いて、そこに接着剤で描画し砂をかける、というプロセスを一つひとつクリアしてゆきました。

 

サンドアートはけっこう難しかったけれど、真剣に取り組んで、力作がそろいました。。

 

 

 

 

忘れていけないのは、食べる、寝る、準備する、片付ける、など、キャンプ生活のベーシックなところです。

 

みんなは、それらをちゃんと自分たちでやっていた、ということです。写真にも、掃除したり、洗い物したりしているお友だちが写っているでしょう?これは、ほんとうに、素晴らしいことでした!

 

 

 

 

3日目

今日はクッキング・アートの日です。

 

 

朝は牛乳パックのカートンドッグ、パンにソーセージ、レタス、ケチャップ。

アルミホイルで巻き牛乳パックのカートンに入れて、火を付けます。

あったかい、カートンドッグが出来上がりました。

 

この日、3日がかりの草木染が完成しました。それぞれ、予想とはちょっとちがう、水墨画のように素敵に淡~い陰影と、色あいの作品ができていました。

 

 

 

 

お昼は近くの農家でいただいた野菜を使い、大きなピザ窯で焼いたピザ。作るのもがんばってすごかったが、それ以上にみんなの食欲がすごかった リーダーも口あんぐり、という位の食べっぷりでしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後、昨日の紙粘土に色をつけました。

 

1人ひとりのイメージが、どんどん目に見えるものになってゆきます。

素敵だなと思うのは、みんながそれぞれ、ほかの人のとは似ていない、自分だけの表現をしていたことでした。

 

 

 

 

4日目

この日は竹細工に挑戦しました!

 

 

 

みんなノコギリを、なかなか上手に扱っていましたね。

 

切ったやつを削って、磨いて、大きなコップとお箸を作りました。

 

 

 

 

 

 

午後には、紙粘土に色を付けて完成させ、いよいよ、展覧会(アート展)の準備に取りかかります。

 

展示のみならず、お客さまをウエルカムするための、さまざまな工夫も凝らして準備しました!

 

 

 

とっても素晴らしい「アート展」を、子どもたちが主催したのです。大人たちは、お客さんとして、観覧にやってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

初日に励ましてくれた画家先生も、このアート展のため訪ねてきてくれました。

 

 

 

 

「おー!」、「ほほー!」、「うーん!」など、言葉になっていない感嘆符が、たくさん、大人の口から洩れていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それだけ、並べられた作品が、作者1人ひとりの心のパワーを吹き込まれて「圧」を発していた、というのが、観覧した大人側の実感です。

 

 

 

 

 

 

 

さらに、チケットや観覧署名簿や部屋のデコレーションなど、全体をとりまとめた実力は「大したもんや」と、大人たちは、ほんとうに感心していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集大成にふさわしいアート展を成功させ、みんなは満足して眠りにつきました。明日は早くも最終日ですね。

 

 

5日目

最終日は、やり遂げた翌日で、ちょっぴりのんびり過ごしました。

 

 

 

ここでも食器や鍋洗い、それに最終日だけに、お風呂やトイレの掃除など、きゃーきゃー言いながらも楽しく取り組んで、年越し直前のリトセンを綺麗にしてくれていました。ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のんびりタイムには、お気に入りの石を拾ってストーンペインティングをして過ごしました。

 

 

 

 

たくさんの作品群というお土産と、たくさんの思い出話しを胸に、さあ京都へ帰ろう。

 

 

 

 

到着した京都駅では、お迎えの保護者の皆さんへ、1人ひとりが自慢の作品を手に、どんな工夫をして作ったか、また5日間どうだったか、発表しました。

 

みんなの表情が輝いていたので、まぶしかったです。

 

 

 

 

 

風邪をひいてしまい4日間だけの人もいて、それはそれで残念でしたが、アート展をピークに、みんながほんとうに伸び伸びと自分を出し、表現し創作していく姿に、そしてお互いの作品を(お互いの異なる表現を)認め合っている姿に、大人たちもたくさんの刺激をもらい、学びの多いキャンプとなりました。

このキャンプが素晴らしかった(と思っています)とすれば、その最大の功労者は参加してくれた子どもたち、お1人おひとりです。そのことを、遅くなりましたが、あらためてお伝えしたく存じます。

またどこかで、なにかのプログラムやキャンプでお会いできるのを楽しみにしています。再見!!