いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。
テサロニケの信徒への手紙 第5章16節~17節
京都YMCA 理 事 長 佐々浪 元彦
総主事・校長 神 崎 清 一
昨年は「ありがとう」「ありがと」「ありがとうございます」という言葉を何回使うことができたでしょうか。一日に何回言えたでしょうか。何人の人に伝えることができたでしょうか。そして神様に。
さて、2009年の一年間で私たちを取り巻く社会環境は、少しずつでも改善されより良い方向へと歩むことができたのでしょうか。「待つこと」ができずに急ぎ慌て、人が心を見失う「忙しい」社会へと皆が歩んではいないでしょうか。人と人との関係が助け合う関係ではなく、ましてや赦し赦される関係をもちにくくなっているのではないでしょうか。嘆きやため息ばかりが聞こえ、感謝のことばが掻き消されてしまいます。
このような社会にあって、京都YMCAでは昨年も多くの子どもたちが様々なプログラムを通して仲間やリーダーに育まれ、更にはそのリーダーが子どもたちとのプログラムやトレーニングで育てられました。英語や専門学校のクラスでは先生と生徒がそれぞれ研鑽を積むことを通して、異なる文化を理解することや福祉社会をはじめとした社会の課題と向き合ってきました。また紛争や災害の前で立ち尽くす人たちのことを憶え募金活動や祈りを捧げることができました。病気や障がいのある子どもたちとともにプログラムが続けられました。更にはこれらの活動を支えるために会員、ワイズメンそしてスタッフの一人ひとりが様々な形で学ぶことや役割を担うことで自分自身が変革される機会が与えられました。
これらすべての事業に必要で最も多く用いられた言葉は「感謝」です。参加することを勧めてくれた家族に「ありがとう」。リーダーや先生に「ありがとう」。このような機会を用意しサポートしてくださったボランティアの皆さんに心からの「ありがとう」。関わることができて良かったですという会員の方々の「ありがとう」。
こんな感謝の気持ちで溢れる一年であり、YMCAというコミュニティでありました。
2010年は「生かされていること」「あたりまえのこと」を神様に日々感謝し、心から「ありがとう」と言い合える人間関係と社会へとすすむことができるように、YMCAから社会へとより力強く発信することが必要と考えています。
新しい年もすべてのことを感謝し、「いつも喜んでいること」ができますように。
神様、新しい年が与えられ感謝します。どうか今年もよい一年でありますように。
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