[プログラム報告]みどりの山あいわくわくキャンプ(3日目)


みどりの山あいワクワクキャンプ

 

〔3日目〕

今日の報告は、まず子どもたちの奉仕風景からです。2日目に文章でお伝えした内容を、写真でお届けします。

   

 

食器洗いのときなど、ひとつながりの作業が終わったら、「ほかにやることない?」「それ手伝うわ」と、声をかけあう姿もみられ、頼もしく思ったことでした。

 

朝ごはん風景↓

食事も、キャンプではとても大事なプログラムです。

感謝していただく、ということについては、YMCAキャンプでは「お祈り」という形によって肌で感じ馴染んでいただくようにしています。

また食事どきというのは、健康観察をするのにもっともよい機会です。

何より、食事どきこそ楽しい交流の機会であり

リーダーにとり、グループのみんなの関係性がよく観察できる瞬間でもあります。

 

喧嘩したり、もめごとが起こっているグループでは、食事でおなか一杯になったときが仲直りのチャンスでもあります。おいしいものを食べておなか一杯だと、喧嘩する気にはなかなかならないものですからね。

 

さて午前中は、2度目の川遊びです。

 

自然のものがあればゲームとかじつはいらないということを、「もう終わり?まだ遊びたい!」という言葉から感じることができました。

 

昼食後、3日間を振返り、リトセン村の仲間たちに「さようなら」を言って、

リトリートセンターのキャンプ場をあとにしました。

 

短い期間ではありましたが、子どもたちはリトセン村の自然に溶けこみ、新しい友だちと仲良くなったり、ぶつかり合ったりもしながら、プログラムを通して「協力」していく体験をもちました。

そう、協力とひと言でいっても、ただひたすら良い結果へとするする進んだわけではなかった、のはいうまでもありません。生まれも育ちもちがう1人ひとりが初めて出会って、グループづくりをしていったのですから。ただし一緒に寝泊まりするキャンプだから、不思議なことも起ります。

緊張して他人行儀であるときには、喧嘩も起りません。起こるということは、ほぐれてきて当人らの「地」が出てきている、ということです。本音が出てきたといういい方もできるでしょう。今回わくわくキャンプでは、2日目朝にはもうみんなの「地」が出てきていました。

他人行儀でなくお互い「地」でいけば、そこにはぶつかり合いも生まれます。そこでキャンプの学びが起こります。葛藤をどう乗り越えるか―これが子どもたちにとってひじょうに大事な学びなのです。

言いたいことを言い合って、あっけらかんと仲直りをしたり、あるいは何かをきっかけに何事もなかったかのように仲良くまた遊びだしたり、いっしょに作業するプログラムを契機に、互いを認め合ったり。子どもら1人ひとりの乗り越え方はさまざま。しかしリーダーたちは、確実に何か成長の種をゲットしている姿をそこにみています。

順境では行動変容はふつう起こらない。逆境というか順目が揺れて波だつとき、それは起こります。

小さな変容がいくえにも折重なって層になったとき「ああ成長したね」と私たちはいうのでしょう。みどりの山あいワクワクキャンプが、子どもたちのなかにそうした小さな層を積む役割を果たしたのだとすれば、これにまさる喜びはありません。

 

小さな試みである私どものキャンプに、お子さまを送り出してくださった保護者の皆さまに心より感謝いたします。そしてだれよりも、参加してくれた子どもたち自身に、お礼をいいます。ありがとう。また会いましょう。