京都青年 2005年6・7月号


「夢」トーク&コンサート ~浦野兄弟と盲導犬ジェームズを迎えて~

ボランティアビューロ委員      委員長 西村 昌

 ゲストの浦野龍二さんと龍也さんは共に働き盛りの40代に糖尿病による失明で、それまでの人生から大きな転換を迫られました。もう立ち直れないと絶望した龍也さんがふと立ち寄った居酒屋の主人から「目が見えなくても耳と口がある、歌えるやろ」と言われて、そうだ、恥をかくことをおそれず一歩踏み出せばそこからがまた新たな始まりなんだと気づいたそうです。ヘルパーさんたちのすすめで出演したFM三木の番組がきっかけで、約30年ぶりでギターを手にされました。それに刺激された龍二さんと双子デュオを結成。今は地元の三木市や兵庫県で月に5~6回のライブをするまでになりました。賛同する仲間たちと障害にかかわらず誰もが気軽に集える喫茶店『オンリーゆう』を開く夢を持って活動されています。
約70人が集まったボランティアビューロ主催の「夢」トーク&コンサートは浦野さんたちの体験談と歌が交互に進んでいきました。失明から夢をもたれるまでの様子をエピソードとユーモアを交えながら率直に語られました。視覚障害をお持ちの方が多く集った客席に共感がひろがり、親しみをこめたかけ声もとびかって、ステージと客席の垣根のないコンサートになりました。歌われる曲も「風」「真夜中のギター」など懐かしいものばかり。一緒に口ずさむ客席からの歌声もだんだん大きくなり、最後に浦野さんの歌唱指導でオリジナル曲「もう一歩」を合唱し2時間のコンサートは終わりました。

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2005年度定期総会報告

5月28日(土)三条本館にて2005年度京都YMCA会員総会が行われました。総会は礼拝において黒田厳之第8代総主事からメッセージをいただきました。議事では神崎総主事より2004年度事業・決算報告および2005年度事業計画・予算について説明があり、承認されました。また、常議員 氏が継続選任されるとともに新たに浦上準之助氏が選任されました。
さらに、フェローシップアワーでは、日本YMCAユースボランティアの認証状がリーダー一人ひとり理事長から手渡され励ましの時がもたれました。また各ワイズメンズクラブの会長の方々に感謝状がおくられました。その後、水害ボランティア活動、スリランカ津波被災地支援ワークキャンプ、キブキッズプログラム、聴覚障がい児プログラムについて写真上映を用いて紹介とリアリティのある報告があり、青年も成人も活躍している様子に参加者一同感銘を受けました。
新年度の常議員は、次の皆さんです。佐々浪元彦、前田豊三郎、石川敏夫、宇高史昭、浦上準之助、岡本尚男、亀井剛、黒木保博、児玉實英、佐伯幸雄、坂部慶夫、佐藤博、清水武彦、杉井恭敏、野崎康明、福島信夫、堀一行、三井哲次、森田惠三、神崎清一

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少年リーダートレーニング

去る6月4日(土)~5日(日)に、グローバルアウトドアクラブ、キッズチャレンジクラブのボランティアリーダーを対象として少年リーダートレーニングが行われました。約30人の新人リーダーを含む80名余りが参加し、ゲストスピーカーにUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の浅羽俊一郎氏と京都府教育委員会特別支援教育課の鋒山智子氏をお迎えして、それぞれ「難民問題」と、「軽度発達障害児の理解」についてお話いただきました。
その他経験年数に応じた内容で安全理解やグループワークなどの講義を2日間に渡って行い、ボランティアリーダーとしての基礎トレーニングが行われ、参加者にとって有意義な学びの時となりました。

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