京都YMCA News(京都青年) 2018年6月号


京都YMCA News 2018年6月号 記事一覧

子どもの力 × キャンプの力

活動報告
リトリートセンター 夜桜フェスタ
サバエ教育キャンプ場 リボーンキックオフパーティー
みんながつながるYMCAデー

#みつよ みつける京都Y
私にとって「#みつよ」は「みつける。つなげる。よくする。」でした。(会員/チャリティーラン運営委員 寺田 守正 さん)


子どもの力 × キャンプの力

公益財団法人京都YMCA ウエルネス事業部長補佐/サバエ教育キャンプ場所長
京都府キャンプ協会 理事
中村 彰利

子どもたちが待ち遠しくしている夏休みがやってきます。この時期にしかできない体験、長い間慣れ親しんだ家を離れてのキャンプ体験は、子どもたちをひと回りもふた回りも大きく成長へと導いてくれます。キャンプにはなぜ、そのような効果があるのでしょうか。
キャンプの中では、夏ならではの水遊びやカヌー、テント、キャンプファイヤー、野外料理、トレッキングなど、アクティビティとしては様々なプログラムが用意されています。子どもたちは自ら持つ好奇心や積極性、行動力を発揮して自分の世界を広げ、力を付け、人として大きくなります。その力をキャンプは秘めています。

「私たちが行っているキャンプは、子どもたちにとってどのような効果をもたらすのか」について明らかにするため、関西圏のYMCAでは、2016年のサマーキャンプに参加した小学生以上の子どもたちを対象にアンケート調査を実施しました。この調査では、1,036件の有効回答を得ることができました。私が先に述べたように「キャンプに参加することで子どもたちを大きく成長させることができます!」といったような抽象的な説明ではなく、参加者がどのように感じているのかを明らかにし、より具体的な効果説明ができるようにしたいと思ったことからでした。

調査では、子どもたちに3つの質問をしました。
① このキャンプであなたが最も身についたと思う力はなんですか?
②(1の回答に対して)それは、どのような活動で最も身についたと思いますか?
③(2の回答に対して)その活動は、あなたにとってどのような体験でしたか?

この調査の結果から、キャンプは、参加する子どもたちに対してどんな効果があり、キャンプで行われる様々な活動は、子どもたちに対してどんな影響を与えているかについて、整理することができました。その一部を紹介します。

まず、キャンプが与える効果についての結果です。(表1)
共同生活によって友達と仲良くすることができ、アクティビティを通して自然に親しみを覚えるようになることが示されています。
次に、子どもたちに大きな影響を与えた体験として「協力」が一番に挙がってきました。この「協力」する体験は、YMCAキャンプスタンダード(日本のYMCAで行われるキャンプを標準化するために定められた基準、表2)の7項目のうち、4項目に大きな影響を与えていることがわかりました。

中でも良き友人を作ることに大きく貢献していることが明らかになりました。そして、この「協力」する体験は、寝食を共にして暮らす「生活体験」によって多くもたらされていることもわかりました。(詳しい調査結果をご覧になりたい方は、事務局までお問い合わせください。)

今回、YMCAキャンプが子どもたちにもたらす効果について、ほんの一部を紹介しましたが、私が一番大切に思っていることは、子どもたち自身がもつ力(自ら楽しむ力、最後までやり抜く力、社会性、情動を抑制する力)を信じることです。これらの秘められた力を如何に引き出すことができるかが、とても大切な鍵となります。
そして、キャンプの中でこれらの力を引き出す役割としてリーダーの存在があります。リーダーは、ただ単なるお兄さんお姉さんではありません。共に笑い、共に悩み、共に泣くことのできる、子どもたちに寄り添うとても大きな存在です。YMCAのキャンプは、このリーダーの存在なくしては成し得ることのできない重要なものだといえます。それを証拠に、YMCAのキャンプに参加した子ども達が大学生になって、リーダー活動を始める例が多くあります。

今年も多くの大学生がリーダーとなって、夏休みを前にトレーニングを積み重ねていきます。彼らを成長へと導くこともまた、YMCAの使命の一つです。この夏も、より多くの子どもたちの光輝く笑顔を創り出すため、リーダーと共にトレーニングに励みます。
キャンプで会いましょう!

 

☞ サマーキャンプ&サマープログラムのご案内は こちら から。

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活動報告

リトリートセンター 夜桜フェスタ

4月22日、に宇治市にあるリトリートセンターにて第19回夜桜フェスタを開催しました。
当日も心地よい日差しと気温に恵まれ、約270名にご参加いただき、ステージ出演やワイズメンズクラブによる食事提供など、多くのご協力により、毎年皆様に親しんでいただいている楽しいフェスタを開催することができました。
連日の好天候により桜が残っているのかという不安の声もある中でしたが、現地の桜は開花の遅い八重桜ということもあり、私たちを待っていたかのように花を残していました。子どもから大人まで、リトリートセンターの穏やかな雰囲気と豊かな自然を満喫していただくことができました。
フェスタを通して、センターが地域と京都YMCAに関わる皆様をつなぐ憩いの場となっていたように感じました。

次回の夜桜フェスタは20回目の節目となります。センターの良さを活かし、今まで以上に魅力的で地域に愛されるイベントとなるように計画していきます。
ご参加くださった皆様、素晴らしいステージパフォーマンスを披露してくださった皆様、そして屋台提供や会場運営等にご協力くださいましたワイズメンズクラブの皆様、本当にありがとうございました。

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サバエ教育キャンプ場 リボーンキックオフパーティー

大型連休最終日の5月6日、サバエ教育キャンプ場(以下、サバエ)にてリボーンキックオフパーティを開催しました。
これは昨年秋に台風により「被災したキャンプ場の再生」と、今年で開設70年を迎えたサバエを「今後の運営を検討する取り組みとしての機会」の2つのリボーンの意味を込め、そのスタートを切る機会として計画しました。

当日は天候にも恵まれ、会員とそのご家族、リーダーOBなど計78名の参加がありました。メインプログラムの野外料理コンテストでは、ダッチオーブンを使った料理、チキンのホイル包み、BBQや焼きそば、鱧の天ぷら、焼パイナップルなどメニューは多種にわたり、来場した皆さんでおいしくいただくことができました。また、ツリーハウスからの紙飛行機飛ばしや、スマートボールなど子ども向けプログラムも賑わいました。京都YMCAに連なりながら関わる場面は様々な方々が集い、このプログラムを通して新たなつながりが生まれ、いきいきとされていました。今後もこのように、サバエや京都YMCAがよくなる機会を作っていきたいと感じる1日となりました。準備段階から当日に至るまで8つのワイズメンズクラブからご協力を得て実施できましたこと、感謝して報告いたします。
サバエ教育キャンプ場では、今後も春と秋の利用促進をねらいとしたイベントなどのプログラムを計画していく予定です。

報告 サバエ教育キャンプ場所長 中村 彰利

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みんながつながるYMCAデー

4月13日阪神甲子園球場にて「みんながつながるYMCAデー」が開催されました。
東日本大震災から7年、熊本地震から2年がたちました。多くの人々にこれからも震災被災者の支援活動にご協力いただけるよう、また被災された方々が復興に向けて少しでも元気が出るように後押しすることを目的に、中日本地区YMCA協賛で阪神タイガース主催試合を実施しました。

中日本の各YMCAに連なる皆様のご支援をいただき、50名を越える被災した方々を招待し、約800名がアルプススタンドで観戦しました。京都YMCAからは38名が甲子園球場で応援し、球場には足を運べないもののチャリティーで21名のご協力をいただきました。
球場のスコアボードにYMCAのスローガン、新しくなったロゴマークのアピール動画放映、球場内にYMCAのポスター掲示など、YMCAブランドをアピールする貴重な機会ともなりました。

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#みつよ みつける京都Y

私にとって「#みつよ」は「みつける。つなげる。よくする。」でした。

会員/チャリティーラン運営委員 寺田 守正 さん

YMCAブランドスローガンの「みつかる。つながる。よくなっていく。(みつよ)」。これほど人々の人生や世の中をポジティブにとらえているスローガンはないと思います。

私達は人生で様々な事・モノ・人と出会い(みつかる)、様々な事・モノ・人とつながったりしていますが、「出会い(みつかる)は全て良くなることにつながる」というYMCAの願いと、これらを世の中に広げていく役割を担うのがYMCAだという決意を、私は「みつよ」に感じました。私は大阪YMCAで青少年活動のリーダーをやっていましたが、数年前にリーダー時代の先輩の紹介で、京都の地でチャリティーランの運営委員としてYMCAと再びつながりました。

今年の京都YMCAインターナショナル・チャリティーランはお休みをさせていただいていますが、次大会以降をより良い大会とすべくReBorn委員会を立ち上げ、障がいのあるなしに関係なく全ての人々が参加、関われる大会にできないかと検討を始めています。
過去13回、関係者がつないで来られたチャリティーランを少しでもより良くして将来へつなぐお手伝いをするのが運営委員としての私の役割なのかな?と思ったとき、私にとって「みつよ」は「みつける。つなげる。よくする。」なんだと気づいた瞬間でもありました。

YMCAブランド について

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