京都YMCA News(京都青年) 2018年11月号


京都YMCA News 2018年11月号 記事一覧

根っこをつくる

活動報告
びわこサバエ秋祭り
第8回 AIDS文化フォーラム in京都
仁川YMCA創立70周年記念式典 & 3YMCA合同会議

PICK UP
京都YMCAを社会貢献の場として

#みつよ みつける京都Y
アウトドアクラブ ボランティアリーダー 井内 茉子さん


根っこをつくる

YMCA三条保育園 園長 神戸 洋子

三条柳馬場の京都YMCA、ウッディな自動ドアを通り1階ロビーから吹き抜け部分を見上げるとステンドグラスの両脇2階部分に、子どもたちの姿が見えています。お天気の良い日にはYMCAの周辺を散歩する姿もご覧になることができます。
YMCA三条保育園が始まって半年余がすぎました。「みつかる。つながる。よくなっていく。」という新しいスローガンを掲げたYMCAです。保育園も、愛されていることの喜びやしたいことをみつけること、家庭や地域・保育士や友だちとつながること、キリスト教保育やYMCAプログラムを通じてよく生きることを願い続け、子どもの成長を喜び合える保育を行っていきたいと日々を過ごしています。

子どもたちにとって「おうち」にいるような、かけがえのない居場所をめざしています。保育者は子どもの「したい」という気持ちを受けとめ、子どもたちが好きな遊びを自ら見つけて主体的にかかわることができるよう、おもちゃ・絵本・造形活動・音とリズムを楽しむ等の環境を整えています。自発的に選び、行動すること、そして遊んだ後の片づけなど生活空間を気持ちよく整えることも子ども自身が納得のいく形で行っています。
園庭には砂場、遊具が整いました。複合遊具は登る、滑る、やり取りを楽しむなど様々な遊び方を誘発する遊具です。子どもたちの歓声が響いています。
またYMCAはスイミング・幼児体育・野外活動・異文化交流・ボランティア精神の育成等、子どもの心と体を育てるプログラムをいくつも持っています。これらを専門指導者と保育者が協力し、保育時間の中に組み入れ楽しんでいます。こうした体験を通して様々なことに興味を持ち、挑戦し、発見し、わくわくし、科学的思考を含めた考えを深め、自信をつけていきます。
その心と体の育ちを支えることのひとつが食事です。調理室の職員と保育士が協力し美味しく食べる工夫をしています。また季節に合わせ野菜を育て、調理して食べることも行っています。

これらの日々の育ちの根っこの部分を支えるのが祈ることです。キリスト教精神に基づき、愛され守られて育つことを喜び、祈ることを知り、礼拝の時間と日常の遊びや生活の全てを通じ自分がかけがえのない存在であると感じ、また他者をも愛することのできる子どもとして育っていくことができるのがYMCA三条保育園が神様の恵みにあずかっているということです。この半年、大雨、地震、台風など様々な試練をくぐってすごしてきましたが、いつも神様の恵みを信じています。会員の皆様のあたたかいまなざしとお祈りに感謝しています。

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活動報告

びわこサバエ秋祭り

サバエ教育キャンプ場のある佐波江町の地域の皆さんとの交流、キャンプ場の周知を図ることを目的として9月23日に「サバエ秋祭り」を開催しました。この催しは初めてのことで、今年度発足したサバエ教育キャンプ場タスクチーム(維持会員の方々で構成)の皆さんが毎月、時には月に2回ものミーティングを重ねて準備をし、実施することができました。

当日は、ワイズメンズクラブ京都部の中で8つのクラブから屋台の出店があり、食べ物はお祭りらしいものとして焼きそば、から揚げ等の他、秋らしいものをと、さんまの塩焼き、炊き込みご飯もありました。また、子ども達にも楽しんでもらえるようにと、スマートボールや射的などのゲームコーナーや、広いキャンプ場を利用してミニ鉄道を走らせ、多くの子ども達にも楽しんでいただきました。
会場には120名を超える方にお越しいただき、YMCAプログラム参加会員や今年開園した三条保育園のご家族の参加もありました。
天候にも恵まれ、キャンプ場や京都YMCAに連なる多くの皆さんとで秋の休日を過ごすことができました。
準備から当日の運営に至るまで、会員の皆様の多大なるご協力に感謝して報告いたします。

報告 サバエ教育キャンプ場 所長 中村 彰利
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第8回 AIDS文化フォーラム in京都

AIDS文化フォーラムin京都は「エイズ問題の啓発・多様性を理解する・ともに生きる」を目的に2011年に始まりました。
HIV陽性者や支援団体・行政機関・教育関係者・国際団体・医療関係のボランティアスタッフによる運営委員会が主催し、京都府・京都市の共催で、多文化共生社会の成熟を目指す京都YMCAが事務局を担当しています。
今年も第8回フォーラムが、「レッドリボン大作戦」と題し、9月29日(土)同志社大学 新町キャンパスにて開催されました。

※ 台風24号により参加者の安全確保が困難なため、9月30日(日)は中止となりました。

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仁川YMCA創立70周年記念式典 & 3YMCA合同会議

10月20日(金)に韓国・仁川市のホテルで、午前と午後に渡って3YMCA合同会議が行われました。仁川YMCAのスタッフ、台湾 台中・京都の各YMCAスタッフが出席し、各YMCAの活動について発表しあって、相互理解を深める研修となりました。
どのYMCAも少子高齢化の社会問題へプログラムを通して取り組んでいることが確認できました。次年度はYMCA相互の交流プログラムを実施していくことで会を閉じました。

その後、夕方6時からは仁川YMCA創立70周年式典が開催されました。
総勢250名ほどの台中YMCAと京都YMCAからの役員・スタッフと仁川YMCAの会員が一同に会し、礼拝、式典、晩餐会と祝賀プログラムが進んでいきました。
仁川YMCAが創立以来、70年の間に行ってきた地域奉仕活動やプログラムが紹介され、この地になくてはならない団体としての役割が果たされていることに大喝采がありました。
仁川YMCAの皆さま、創立70周年、誠におめでとうございます。

報告 京都YMCA職員 阿部 和博

韓国・仁川YMCA

1976年、京都YMCAとのパートナーシップを締結。以来、スタッフの交流、仁川YMCAの少年少女合唱団の受入、スポーツ交流等、多くの事業で協力を深めています。

 

3YMCA合同会議

2015年から毎年、パートナーシップを締結している、韓国・仁川YMCA、台湾・台中YMCA、京都YMCAが一堂に会し開催しています。この場で、3か国のレイパーソン、スタッフ間での交流を深め、協働してユース育成や国際理解・交流事業での連携を協議しています。

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PICK UP

京都YMCAを社会貢献の場として

ワイズメンズクラブとはYMCAが行う公益活動を支援しながら地域における奉仕活動、国際協力・支援活動を展開する団体です。1922年米国オハイオのトレドYMCAで、YMCAの青少年活動を支援する社会人クラブとして始まり、現在では世界各国に多くのワイズメンズクラブが設立されています。京都府にも「ワイズメンズクラブ京都部」として現在18のクラブがあり、京都YMCAも事業・活動に多くのご支援をいただいています。

毎年、ワイズメンズクラブ京都部では、広く活動を知っていただくためのイベント「ワイズデー」を開催しています。開催を前に、今期京都部長にアピールを伺いました。

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私たちワイズメンズクラブは、YMCAの活動を支援することを目的として作られた国際的な奉仕団体です。ワイズメンズクラブ国際協会京都部の活動を通し広く地域の人たちとの交流を育み、地域に対し奉仕活動を日々行っております。またワイズメンズクラブ国際協会の一員として、世界のワイズメンと共に共通の目標を持ち国際的にも活動をしています。

私たちはこの度、京都市そして京都YMCAとの共催イベントとして「京都ふれあいフェス2018」を開催いたします。
まず、会場入口ではふれあいコンサート。ワイズメンズクラブをアピールする展示・PRコーナー。京都市担当の市民ステージ。大ホールでは1部洛西にある就労支援共同作業所「たんぽぽハウス」の皆さんによるスクリーン紙芝居『葉っぱのフレディ—』、そして2部「長谷川きよしコンサート」など盛りたくさんのプログラムを用意しています。
このふれあいフェスを通して明日に向かって歩む勇気と希望を感じていただければと思います。
たくさんの方々のご参加をお待ちしております。

2018-2019年期 京都部長  川上 孝司(京都パレスワイズメンズクラブ)


京都ふれあいフェス2018

開催日: 11月11日(日)11:00~
場 所: 京都市北文化会館(北大路ビブレ併設:地下鉄北大路駅下車1番出入口すぐ)

 

 

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#みつよ みつける京都Y

アウトドアクラブ ボランティアリーダー 井内 茉子 さん

私は現在、小学3・4年生が参加するチームで活動をしています。
YMCAのボランティアリーダーとなり約1年と2ヶ月が経ちましたが、普通の大学生活では決して味わうことのできないいくつもの発見やつながりを常に感じています。

例えば、所属するリーダーによって、そのチームやプログラムの雰囲気が変わるということです。元気あふれるチームだったり、すごくアットホームなチームだったりと、様々な特徴があります。
一緒にプログラムを組み立てていく中で、リーダーひとりひとりの個性が素敵で、私は私のままでいいと思うようになりました。
また、ある時、グループを全くまとめることができなかった、やりたいことができなかったことがありました。その後の振り返りで、先輩方からとても大切なことを教わりました。それは、子どもと関わる上で最も大事なことは、子ども自身がどれだけ楽しんでいるか。また、自分自身もどれだけ楽しんでいるか、であるということです。これを聞いたとき、それまではグループをまとめることに執着していた自分に気づきました。

それからは、子どもたちを最優先に考えるようになり、ひとりひとりにどんな声かけや働きかけをすれば良いのか試行錯誤するようになりました。彼らと一緒に過ごす時間が今はとても幸せです。
このようにして、多くのリーダーや子どもたちとつながることで、壁にぶつかり、新たな考え方をみつけることができました。そうして、私の中の考え方や経験が積み重なっていくごとに、だんだんと心からリーダー活動が楽しくなり、子どもたちもリーダーもかけがえのない存在になりました。

私たちはこれからも、つらいことや楽しいことをたくさん経験していき、これまで以上の新たな発見をしていくでしょう。私たちのみつかる が全体へつながり YMCAに所属する方々すべてがよくなっていくよう、みんなで力を合わせて頑張りましょう。

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