[プログラム報告]ワイルドフィールダー 9月


ワイルドフィールダー9月プログラム

日 程:2019年9月7日(土)~8日(日)

場 所:田歌舎(京都府南丹市美山)

参加者:5名

 

9月プログラムでは、京都北山の奥深くにある「田歌舎」へ出かけました。

ここは、循環可能かつ自給自足なライフスタイルを目指し、農業、狩猟、採集を旨とした、自然と共存するあり方を実践しています。

事業としては、自然との共存のもと遊ぶ・食べる・滞在するなどを、ライフスタイルの提案として利用者に提供しており、いわば、いま流行りの社会的起業のはしりのような事業体だといえます。

利用するだけでなく、そんな田歌舎の理念をも学んでみようと、ワイルドフィールダーはプログラムを計画しました。

 

【1日目】

いつものように、京都駅八条口に集合。

 

勇躍、出発です。

バス車中でも、いろいろ楽しんでいます。

 

2時間弱で、田歌舎に到着しました。

さっそく、代表の方と顔合わせです。

配られた地図を手に、施設めぐりを兼ねたオリエンテーションを受けます。

田歌舎すべての施設(建築物)は、ここのスタッフの人たちによる手造りです。

この建物群を中心に、周りに植林地や田畑を有しています。それら植物、また飼育されているニワトリや合鴨、ヤギ、野生のシカやイノシシなど含め、生命あるものから少しずつ「頂いて」、ここの生活・事業は成り立っています。

田歌舎の畑脇に、テントを設営します。

ヤギに見られながら、昼ごはんです↓

敷地内では、合鴨が飼われています。可愛いから飼われているのでなく、ここでは貴重なタンパク源として。

 

山あい深く夕闇が迫ってきました。

東屋にも、明かりがともります。

暗闇に白いヤギが浮かび上がります。この子も可愛いからでなく、役割があって飼われているようです。

 

夕食前の集い・・・

食育のコーナーをもちました。テーマは「命のたいせつさ」。

わたしたちの食べ物で、無生命のものはない。ここ田歌舎では、そのことがより見える形になっている、その意味で、場所にふさわしいテーマでした。

皆さん集中していたね。

 

・・・と、そこへ!

一転してこの場所にぜんぜんふさわしくない、怪しい人物。

じつは人呼んでBDマン、子どもとバースデー(BD)の味方である(らしい)。

彼があらわれるところには、いつも子どもとBDがあるという。

誕生日のお2人!いやめでたい、おめでとう!!

 

きわめて怪しいが、じつはいい人なのかもしれない。

 

・・・

怪しい空気が霧消したのを確認したところで、次のプログラムが始まります。

クラフトです。何をつくる?

何をつくっている?

それは見てのおたのしみ。

 

 

こうなりました!

みんなでこの光をかこんで、ミニキャンプファイアーのひとときを過ごしました。

就寝準備をしてテントに入るころ風が強くなり、やや眠りにくい環境でしたが、避難を強いられるほどにはなりませんでした。「これ以上風が強くなったら怖い」という手前ぐらいの、貴重な体験ができたと思っています。

 

【2日目】

朝起きて、洗面をして、朝食づくりを始めます。

何を作っているでしょう?

 

そうスープと、カートンドックの朝食です!

 

山の自然と農地に囲まれ、ヤギや合鴨の鳴き声がBGMの朝食、いかがでしたか?

 

田歌舎のことを学ぼうと、質問を考えています↓

田歌舎で、いちばん人懐こい犬くん。この子も猟犬としての役割をふられています。

 

さてこれからが、今月のハイライトとなるプログラムです。

ワクワクドキドキ・・・

そうだライフジャケットを着よう。

そうだヘルメットもかぶろう。

そして・・・

いまから挑戦するのはカヌー(カヤック)。

1人に1艇ずつ。

キャンプしているところより少し下流へ、出かけます。

着いたぞ。

みんなで協力して、カヤックを下します。

 

まずは導入、水に親しみます。

かけ声を合せて、さあチャレンジ!

      

ライフジャケットがちゃんと浮くか、確認します↓

これで導入完了、いよいよです。出艇!

あとは皆さんの勇姿をゆっくりご覧ください。

  

 

水の透明度は、こんな感じ↓

天候、そして水の透明度、流れのスピード等、田歌舎代表さんいわく「最高レベルのコンディション」でした。

 

たしかに、最高レベルのコンディションやなあ。

流れが緩やかなところで操作に慣れたら、ちょっとした急流にも挑戦しました!

見よこのパドルさばき!

難しいポイントを、クリアしたぞ。

流れが緩やかになると、すばらしい景色にも気づきます。

 

視点が低く川面にひじょうに近いので、眺めが格別に感じられるのです。

皆さん達成感にみちた表情で着艇してきました。

 

満足感そのままのポーズで、記念撮影!

 

田歌舎に戻り、お世話くださったスタッフさんにお礼をいいました。

そうこうするとバスが到着、慌ただしく出発しました。

 

約2時間後、京都駅到着、解散発表のようすです↓

  

夜から朝にかけ台風の影響が多少ありましたが、絶好のコンディションでカヤック体験を満喫してくることができました。体験の共有が仲間意識も深めてくれたのではないでしょうか。

また来月、さようなら!

来月のロケーションは海です。お楽しみに!!

 

保護者の皆さま、9月はカヤック体験だけでなく京都北山の雄大な自然体験、そしてそんな環境のもと生命と密着した暮らしと事業をされている田歌舎から学ぶ、という体験もすることができたと思っています。この体験がメンバーの皆さんの胸のなかへ根を下ろし、生き方の方向づけに何らかよい影響を与えることにつながれば本望です。

体験が皆さんのなかで醗酵していくために、ご家族との語り合いが不可欠と感じます。ぜひゆっくりお子さまの感じられたことについて、耳を傾けていただければと存じます。

ご参加いただき、ありがとうございました。