京都青年 2009年4月号


第5回京都YMCA かもがわチャリティーランの開催

第5回京都YMCAかもがわチャリティーラン実行委員長
宇高史昭(京都YMCA常議員)

 今年で第5回目を迎えるかもがわチャリティーランが、来る5月17日(日)鴨川公園(北大路橋~出雲路橋・葵橋間)で開催されます。

前回のチャリティーランの様子
前回のチャリティーランの様子

 チャリティーランは、大会委員長のチャック・ウィルソン氏の提唱で、「Love on the Run(ラブ オン ザ ラン)」をスローガンに、参加費や協賛金で、障がいのある子どもたちがYMCAのキャンプなどに参加できるように支援すること、また障がいのある人とない人が共に走ることにより、「障がい」に対する理解が深まることを目的とした大会です。

全国14カ所で開催されているチャリティーランも、その歴史は20年を超え、これまで集まった募金も2億円を超えました。そして全国で開催されるYMCAのサマーキャンプやウィンターキャンプなどに多くの障がいを持った子どもたちの参加を実現することができました。

きこえに障がいのある子どもたちの冬季キャンプ
きこえに障がいのある子どもたちの冬季キャンプ

 京都YMCAでも、2008年度においては約210万円の支援金を、全国のYMCAのプログラムをはじめ、発達障がいのある子どもたちのサポートプログラム、聞こえに障がいのある子どもたちの夏季キャンプと冬季キャンプ 、病気の子どもとそのきょうだいのキャンプ、京都府立医科大学附属病院に長期入院している子どもたちへの訪問プログラムに活用させていただきました。

長期入院している子どもたちへの訪問プログラム
長期入院している子どもたちへの
訪問プログラム

病気の子どもとそのきょうだいのキャンプ
病気の子どもとそのきょうだいの
キャンプ

今年のチャリティーランは、小学生から大人まで、本格ランナーからウォーキング気分で楽しみたい人まで、また一人の参加からグループ参加までなど、皆さんのランニングスタイルに合わせた種目を用意いたしました。そして、参加者全員に参加賞を、またタイムレースで1位から3位まで入賞された方・グループ全員に賞状・賞品をお渡しします。年代別表彰を行う種目もあります。

このチャリティーラン恒例のグルーブランでは、速さを競うのではなく、レース後のゲームで決定されたタイムに最も近いチームが1位となるほか、コスチュームやパフォーマンスなどで優れたチームにも特別賞があるなどアミューズメント性の高い種目もあります。
「かもがわチャリティーラン」は、皆さんの資金面での支援、ランナーとして、またボランティアとしての支援で成り立っている大会です。皆さんのスタイルにあわせた参加をお待ち申し上げております。

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インド グローバルコミュニティスタディプログラムに参加して
~インドで見たこと感じたこと~

1日目:2月17日
関西国際空港 出発
シンガポール空港経由
インド:デリー着(ホテル1泊)
2日目:2月18日
デリー空港 出発
ランチ空港 到着
ミーティング:ランチYMCAスタッフ
現地ワイズメンズクラブとのミーティング
3日目:2月19日
ヘルスケアセンター・学校
職業訓練学校・イングリッシュスクール
職業訓練所(女性)
ハンセン病のセンター(2ヵ所)
4日目:2月20日
マランガダ村
折り紙・植樹など
5日目:2月21日
イングリッシュミディアムスクール
コミュニティーセンタースクール
(橋の下にある学校)
Uni-Y(大学生)との交流
ボードミーティング
6日目:2月22日
教会
ランチ空港 出発
デリー着(1泊)
7日目:2月23日
デリー空港 出発
シンガポール空港経由
8日目:2月24日
関西国際空港 到着

引率スタッフ マックスドッズ(国際福祉専門学校英語科講師)

 3人とも初めてのインドで結構刺激的でした。貧困、衛生、人口等は、母国のカナダ、そして日本にはあり得ない程違います。それぞれのプログラムを直接見ることで、ランチYMCAがどれだけ大事な活躍をしているかを実感しました。沢山のことは一生忘れられないけれど、中でもランチYMCAがやっている幼稚園がとても印象的でした。ハンセン病のコミュニティーの近くに、そのコミュニティーの子供達のためにやっている幼稚園があり、見て戸惑いました。高速道路の下で壁の無い所にマットを敷いて勉強していた子供達の光ってる目を見て感激しました。

田舎にも行って、マランガダ村のいくつかの幼稚園を訪ねて、大変な状況なのに楽しそうに勉強している姿を見て、改めて感激。ある村では、木の下で勉強をしています。刺激と感激の繰り返しの訪問でした。

もっと長く居て、もっと深くそれぞれのプログラム見たいと強く思いました。

参加リーダー 清水健太(アウトドアクラブ)

道路には当たり前に存在している野生の動物。
牛が道を邪魔して通れないことや、常に鳴り響いているクラクション。

日本との違いに戸惑いつつも、私は日本と何も変わらない情景に出会うことが出来ました。
いつまでも明るい太陽。澄んだ空に輝く星も然る事ながら、赤ちゃんの鳴き声やけんかをしている子供の様子まで、遠いインドの地で想像もしていなかった当たり前の光景にたいへん感動しました。

そんな中、私は大きなショックを受けた体験があります。

私達はスラムの学校やヘルスケアセンター、ハンセン病の患者が住んでいる2つのセンターなどたくさんの場所を訪問しました。しかし食事や着る物も満足に無い人達のすぐ近くのホテルで、私達は毎日食べられない程に食事を取っていたのです。

ですが私が食べ無かったからといって、解決できる問題ではありません。
そして同じような問題が、今世界レベルで起きているのです。
私と同世代の若い人達は、普段の生活の中で日本以外の国について考える時間をあまり持っていない様に感じます。

しかしこれから社会で中心となってゆく若い世代や子供達だからこそ、国際や国際協力について興味を持ってもらう必要があると考えています。

インターネットで調べた事ではなく、実際に自分の目で見る事の大切さ。
そしてそれを伝えていく事の大切さを、今回のプログラムで学ぶことが出来ました。

参加リーダー 村瀬由衣(アウトドアクラブ)

「現地で求められていることは、現地に行かなければ分からない」という言葉を聞き、世界の現状を自分の目で見たいと思い、このプログラムへの参加を決めました。

初の海外経験となる私にとって全てが衝撃で、常識がすぐに崩れました。私の印象に残っていることのひとつが、ハンセン病の方と家族が生活するセンターでのことです。私たちが靴や松葉杖を手渡すと感謝をされ、その後、配管が壊れて水が漏れているところを指差して直してほしいと言われました。そのとき、何もしていないのに感謝をされていることへの違和感と、自分には何もできないという無力さを痛感し言葉にならない感情があふれました。

帰国し、電気がすぐに点き、水道からは安全な水が出てくる日本の生活の便利さを改めて感じました。けれど、一方で水が原因で病気になっている人々や、橋の下で勉強をしている子どもたちがいる現状もいつでも頭の中に浮かびます。私に何ができるのか、この答えは見つかっていません。これから、私が見たことや感じたものを少しでも多くの人に伝え、一緒にその答えを考えていきたいと思っています。

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新年度を迎えて

総主事 神崎清一

 京都YMCAも、4月の新年度に入り野外活動、ユーススポーツ、スイミングスクールならびに英会話などの活動をはじめとして、幼児・小学生そして中・高校生が継続生とともに、開校式、説明会を経てたくさんの新規の会員・生徒が参加されます。

 専門学校の介護福祉科では高校をこの春卒業して入学される方だけでなく社会人の方々もあらためて勉学に励むべく入学されます。また、日本語科では中国や韓国、台湾といった外国から日本語を学ぶために日本に来られ、たくさんの方々が入学されます。

勿論、今春もたくさんの野外活動、国際、発達障害児のサポートプログラムといったボランティアリーダーも新たに育まれようとしています。

それぞれの分野において、京都YMCAのスタッフが、新しい体制を整え準備しつつ、研修や授業、指導法・対象理解をはじめとした各基礎分野、更には各専門科目の内容について精査し修練を重ねています。これはまさに、YMCAの使命である「共に生きる」社会の構築に繋がるものであります。

また、YMCAが取組んでいます各活動・各事業を通して、すべての人が「思いやり」「誠実さ」「責任感」「他者を認める」生き方を学ぶことは、自分自身が変えられる、つまり教化されるプロセスそのものでもあります。この新しい年度におきましても、これら京都YMCAすべての事業・プログラムが、実り豊かなものとなりますよう、ご支援のほどよろしくおねがいします。

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【活動報告】

卒業リーダー祝会

 今年も12名の青年たちが社会へと巣立って行きました。3月16日(日)、約50名のゲストの方々と約60名の現役リーダーが賑やかに、卒業してゆくリーダーをお祝いしました。晴れ着に身を包んだ卒業リーダーを囲み、思い出話に花を咲かせて和やかな時間を楽しみました。

 彼らの活動が多くの方々に支えられてこの日を迎えられたことを、心より感謝いたします。卒業生のますますのご活躍をお祈りいたします。

なお、在京各ワイズメンズクラブよりいただきました寄附金は、記念文集や写真、祝会の運営費として用いさせていただきました。ありがとうございました。

卒業リーダー祝会

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第6回発達障害児理解セミナー

  今年で開催6回目を数える発達障害児理解セミナーを、3月14日(土)にこどもみらい館(京都市子育て支援総合センター)に於いて行いました。

 開催当日を迎えるまでに定員の100名を越える程の申し込みをいただき、今回の開催テーマが現在の地域社会のニーズに沿った形で開くことができたと実感できるセミナーとなりました。

京都大学病院講師の岡田俊医師、皇學館大学社会福祉学部の小谷裕実教授の両氏を迎え、「青年期・成人期の支援を考える」と題して講演いただきました。参加者は、学校関係者をはじめ、親の会に登録する保護者、関心のある学生までと幅広く、講演後の質疑応答においても、実際の支援の在り方についての質問が多数ありました。

今回も、京都みやびワイズメンズクラブより開催においての支援とご協力をいただき、京都府、市教育委員会、全国LD親の会、ワイズメンズクラブ京都部めねっと事業よりそれぞれ後援をいただいて開催することができました。ありがとうございました。

 第6回発達障害児理解セミナー

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全国車いす駅伝競走大会

 20回目を迎える全国車いす駅伝競走大会が、今年も2月の最終日曜日22日に国際会議場前をスタートし、西京極競技場をゴールとして行われました。京都YMCAでは、今年もいくつかのワイズメンズクラブに呼びかけ中継所等での介助のボランティアとして参加しました。

 ここ数年、雨や雪の日が続いていましたが、今年は天気もよく、絶好の駅伝日和となりました。介助ボランティアは、早朝より宝ヶ池グランドプリンスホテルに集合し、各中継所に向かう選手のバスへの乗車介助から始まります。それから中継所での介助、レースを終えた選手が西京極競技場へ向かうバスへの乗車、競技場に着いてからの降車介助と大活躍。多くのボランティア団体が集まる中でYMCAのマークの入った駅伝ジャンパーを着た約100名のYMCAのボランティアは、特に目立っていました。

お昼は、駅伝実行委員会のボランティアグループが提供する、温かいカレーライスと豚汁でお腹と冷えた体を満たし、最後に選手団を送り出して今年の車椅子駅伝のボランティアは終了しました。

 全国車いす駅伝競走大会

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サバエキャンプ場 第1回植樹の集い

 松枯れの被害に悩まされているサバエ教育キャンプ場で3月15日、第1回植樹の集いを行いました。

 2008年に設立60周年を迎えた京都YMCAサバエ教育キャンプ場は、長きにわたり青少年教育の場として、多くの子どもたちに素晴らしい時間を提供してきました。白砂青松と言われ美しい景観を保っていたキャンプ場ですが、近年、松枯れの被害が深刻化したため、現在会員の皆様にご協力をお願いして緑の再生を進めております。

植樹の集いにはリーダーOB・OGとその家族約30名とサバエ教育キャンプ場専門委員が参加し、75本の苗木を植えました。当日は天候に恵まれ、午前中にすべての作業を終了し、昼食にはバーベキューを楽しみました。

今後も継続して植栽を行う予定です。今後も皆様のご協力をお願いいたします。

第1回植樹の集い

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