京都青年 2014年9月号


京都青年2014年9月号 記事一覧

舞鶴YMCA国際福祉専門学校設立の意義と介護人材教育のめざすもの

活動報告
第3回会員協議会
125周年記念 音訳ボランティア講座
いのちを守る水泳講習会
日台ユース座談会
日本語夏期短期集中コース開講
バスケットボール100周年モニュメント 除幕式

活動紹介 ~YMCAにつながるわたしたち~
京都プリンスワイズメンズクラブ
京都センチュリーワイズメンズクラブ
聴覚障がい児プログラム研究会 マイ・マイ
発達障がい児サポートプログラム


舞鶴YMCA国際福祉専門学校設立の意義と介護人材教育のめざすもの

 

学校法人京都YMCA学園
理事長 野村 武夫

開校の経緯
学校法人京都YMCA学園は2015年四月に舞鶴YMCA国際福祉専門学校を創設することになりました。このことは京都YMCA創立125周年の記念事業にとどまらず、京都YMCAにとって京都府北部における新たな事業展開として画期的なことです。設置学科は介護福祉学科と国際観光ビジネス学科で、両学科とも二年制・一学年40名定員です。
この専門学校設立は、舞鶴市で2012年から始まった本学園主催の介護技術講習会が機縁となりました。舞鶴市では著しい高齢化に対応して不足する介護人材を確保するために京都YMCA学園に介護人材の養成学校を誘致され、本学園としても検討を重ね創設するに至りました。
この計画に対しては京都府も積極的に支援されています。京都府としても京都府北部全域の福祉人材養成と現任職員の資質向上が喫緊の課題となっており、その解決のために舞鶴、福知山、宮津の三市連携による「京都府北部福祉人材養成システム」(京都モデル)を策定しています。それによると舞鶴市が人材養成の役割を担うことになり、YMCAの専門学校に大きな期待を寄せています。ちなみに福知山市が現任者研修を、宮津市が総合実習センターとしての機能を分担することになっています。

舞鶴・京都北部の発展のために
舞鶴市は人口約9万人で、東アジアと関西地区をつなぐ「海の京都」の玄関口として重要な役割を果たしています。現在、市は「世界にはばたく交流ネットワーク都市」という標語を掲げ国際交流都市、中国・韓国・ロシアを主とする物流拠点都市としての発展が期待されています。昨年は観光客が一八〇万人を突破し、クルーズ客船の寄港回数が増加したことで観光都市として躍進しようとしています。専門学校に国際観光ビジネス学科を置くのはこのような現状が背景にあり、舞鶴市の観光と関連事業の発展と、それによる地域の活性化に資する人材養成に貢献したいとの願いからです。
専門学校が開校した暁には、専門的職業人の養成だけでなく、YMCAの持つネットワークや社会貢献の強みを生かし、「福祉」、「国際」、「コミュニティ」、「ボランティア」をキーワードに、地域に密着した社会資源として舞鶴市と京都府北部の発展に貢献したいと考えています。

YMCAの職業教育
京都YMCAの職業教育の歴史は古く、英語教育(1904年)に始まり、大正、昭和にかけては市内の勤労青年に対する夜間の商業実務教育(例えば簿記、珠算、商業英語など)に取り組んできました。近年は、1960年に国際観光ホテル学校、六四年に京都YMCA学院(英語・ガイド・ホテル科)を設立し、76年には専門学校を開校しました。さらに、90年に学校法人京都YMCA学園を設立し、97年には介護福祉学科、2001年には社会福祉学科を設置し、時代の要請に応えてきました。
YMCAの職業教育の目的は実社会に貢献する人材の育成ですが、たんに実務的知識や技術だけではなく、キリスト教の精神に基づき、共に生きる平和な社会の実現のために人々に奉仕することを目指す青少年の全人的成長の支援というYMCAの理念に立脚しています。

舞鶴YMCA国際福祉専門学校が目指すもの
現在と将来の日本の高齢者を取り巻く福祉や介護の問題は深刻さを増しています。認知症患者の激増(2025年には推定470万人)、過酷な老老介護や高齢者虐待、高齢者の生活を支える医療・介護サービスの不備、さらに介護人材の圧倒的な不足(約100万人)などが懸念されています。
このような厳しい状況であってもYMCAの目指す介護人材養成教育は、専門的な介護の知識と技術とともに、人間の尊厳と権利を大切にし、人がどんな状況にあってもできるだけその人らしい生活が続けられるよう支援し、長い人生を歩んできたその人に対する尊敬とその人から学ぶ姿勢を大事にし、仕事に誇りを持つことのできる有能な介護者の養成を目指したいと考えています。

▲このページのTopへ

活動報告

第3回会員協議会

 公益財団法人京都YMCAの第3回会員協議会が6月27日(金)に京都YMCAにつながる会員約90名を集めてマナホールで開催されました。

会員協議会では、毎年京都YMCAに係わる様々なグループの中から順番にその活動の紹介をしてもらっています。今年は、アウトドアクラブリーダ―のサバエでの活動紹介に始まりボランティアビューロー登録グループのマイ・マイの活動が報告され、ワイズメンズクラブは前回に指名された京都ウイングワイズメンズクラブの活動報告がありました。発表後のウイングクラブからの指名で来年のワイズメンズクラブの活動報告は京都トップスワイズメンズクラブにお願いすることとなりました。

今年は、特別感謝の時間が設けられ、今年で第10回を迎えたかもがわチャリティーランにおいて長年にわたり屋台のテントや机イス等を無償で設置及び撤収をしていただいた株式会社公益社に理事長より感謝状が渡されました。

今年は、京都YMCA創立125周年ということで募集されたロゴとコピーの発表が125周年記念事業委員会の隠塚委員より発表され、京都YMCAの文字に踏み出す足あとを組み合わせたロゴと「次のステップ、みんな一緒に!」のコピーが大きくスライド画面に映し出されました。
また、125周年記念募金も発表されました。記念募金委員会の委員長でもある亀井理事長から本館の耐震化やリトリートセンターの架橋などこれからの施設整備に向けての基本金を集めるためとして目標額3千万円が発表されました。その場で当日参加者にどれくらいの募金しようと考えているかを記入していただき、その金額を集計して会の最後に発表されましたが、その会場だけで約2百万円となり、募金のキックオフとしてふさわしい金額となりました。

報告 加藤 俊明
▲このページのTopへ

125周年記念 音訳ボランティア講座

5月17日から8月2日迄で全6回コースで音訳講座が開催されました。この企画は、ボランティアビューロー委員会にて企画されましたが、ボランティア登録グループの方々の希望により始まりました。講師は、日本ライトハウスや高校放送部等の指導に携わってる安田知博先生です。先生ご自身が先天性の視覚障がい者で、音訳ボランティアを利用しておられます。授業内容は、いかに文章の意味合いを理解し人に伝えるかでした。今回参加者は、現役の音訳ボランティアで関わってる方が半数以上でしたが、毎回12~15名が参加されました。講座内容は、音訳に必要な発声、発音、滑舌、文脈理解等を学びましたが、私は初心者で、アクセント・耳で聞き伝える文脈理解には、大変苦労致しました。

この講座を受けることによって、ニュースの読み上げを、目を閉じて聞くようにもなりました。初めてYMCAに足を運んでくれた方の参加もありました。そういう方々をこれからも増やし、YMCAの協力者となっていただければと思います。ボランティアビューロー専門委員会として、今後も参加しやすく、ボランティアできる場の提供を考えていけたらと思います。

報告 岩本 敬子
▲このページのTopへ

いのちを守る水泳講習会

6月29日(日)に、京都YMCAウエルネスセンター5階プールにて「いのちを守る水泳講習会」を開催しました。コース①「25mチャレンジ」に20名、コース②「着衣泳体験」に52名の子ども達が集まり、水泳指導を行いました。
この「いのちを守る水泳講習会」は、6月に全国のYMCAで実施された講習会です。15を超えるYMCA施設で行われ、総勢400名を超える子どもと保護者が参加しました。もうすぐ訪れる夏を前に、少しでも安全に対する意識をもってもらい、万が一に備えた水泳技術を身につけてもらう機会を持ちました。

コース①「25mチャレンジ」は、その言葉通り、25m泳することを目的とした講習会です。水難事故時の自身のいのちを守るための最低限の水泳技術、それを25m完泳と考え、水泳指導にあたりました。25mを泳ぎ切ることの達成感を感じてもらったり、また25mを泳ぐ難しさを感じてもらうことで、今後の水泳や水上安全に対する意識を高めてもらいました。

コース②「着衣泳体験」は、服を着て泳ぐことが、水着の状態とどう違うのかを体験してもらいました。子ども達は、予想を大きく超えるしんどさにびっくりした様子でした。服を着て泳ぐだけでなく、どうしたら自身のいのちを守れるのか?を考え、背泳ぎの姿勢をとって身を守る水泳技術を学びました。背泳ぎは他の泳法と違い、常に鼻と口が水面上に出ている泳法です。呼吸ができる状態をいち早く確保するための体の動かし方などをプールで体験してもらいました。水泳技術の高いグループでは、内容をさらに発展させ、落水体験からの背泳ぎや、落水後すばやく岸に戻ってくるための水泳技術を学んでもらいました。事故時に想定されるシーンに基づいて体験してもらうことで、少しでもパニックにならない経験になるよう講習会を進めました。

プールサイドで見学していただいた保護者の皆様も、熱心に話を聞き、良き学びの機会となったことでしょう。この活動が少しでも水難事故に巻き込まれない子どもたちを増やし、家族そろって楽しい夏を過ごされることを京都YMCAのスタッフ一同、心より願っております。

報告 長濵 孝志
▲このページのTopへ

日台ユース座談会

 8月5日に125周年記念イベントとして日台ユース座談会が開催されました。
日本と台湾の若者は、どのような意識を持っているのだろうか?アジアの平和に一歩でも近づくには?一緒に生きる、を目指して、YMCAの専門学校の学生や大学生、社会人の方、日本人・台湾人各5名の皆さんで座談会が開かれました。
幸せ感や仕事に関しての意識、女性の社会参画や家族のこと、介護のこと、様々なテーマを質問形式で議論し、伝えあいました。お互いの国について、観光に行くだけでは分からない生の声を聞くことで、よりお互いを身近に感じられ、共に生きる感覚が芽生えればきっと平和な社会になると確信できる座談会でした。

報告 阿部 和博
▲このページのTopへ

日本語夏期短期集中コース開講

7月26日~8月8日までYMCAの専門学校では毎年、日本語夏期短期集中コースを開講しています。今年も台湾の留学生を中心に38名の若者たちが日本語を習いながら、日本文化の体験や日本人との交流、京都観光を通して京都のおもてなしを発見することができる短期留学となりました。次回は観光での再訪や正規留学生としてお会いすることができることを楽しみにしております。

 

報告 阿部 和博
▲このページのTopへ

 

バスケットボール100周年モニュメント 除幕式

日本で本格的な近代バスケットボールが始まったのは一九一五年。京都では米国で本格的なプレーを経験した佐藤金一氏が、同年6月から指導を始め、京都YMCAで日本初のバスケットボールチームを結成しました。日本でバスケットボールが発祥して100年目となることを記念して京都バスケットボールが協会がYMCA敷地内に設置したモニュメントの除幕式が行われました。この時には、バスケットボールを生み出したことで世界に知られるスプリングフィールド大学よりメアリー・ベス・クーパー学長はじめ4名が出席され、懇談のひとときを持ちました。

報告 神﨑 清一
▲このページのTopへ

 

活動紹介 ~YMCAにつながるわたしたち~

京都プリンスワイズメンズクラブ

prince京都YMCA創立125周年、おめでとうございます。

京都プリンスワイズメンズクラブは京都パレスワイズメンズクラブの子クラブとして1986年11月11日に誕生し、以来YMCAへの奉仕活動を中心に活動してまいりました。現在のメンバー数は15名と少ないですが経験のあるメンバー10名と、私を含め3年未満のメンバー5名が巧く融合し活発な活動をしております。その活動を紹介いたします。

まず昨年度ですが我がクラブが25周年記念事業としてサバエキャンプ場にシャワー棟を建設しYMCAに寄贈いたしました。メンバー全員で得意な分野を分担して時間が掛かりましたが積極的に参加をし、おかげをもちましてメンバー全員に連帯意識も自然と上がってまいりました。またサバエキャンプ場を利用される方に「快適になりました」と言うお言葉をいただくと本当に苦労して作った甲斐があり、ワイズ冥利に尽きます。年間活動を紹介しますと、まず7月初旬のサバエキャンプ場のキッチン棟、シャワー棟の清掃、周辺の草刈等は、青少年の皆様のキャンプが快適に過ごせるように毎年行っております。8月中旬に行われております青い空と白い雲のキャンプを開催当時から支援をしております。私もこの支援でこのクラブの魅力、ワイズの素晴らしさを感じ、本日まで頑張ってまいりました。我がクラブは設立以来サバエキャンプ場のサポートに重点を置き活動してまいりました。本年度はキャンプ経験の豊富な方をお招きして、サバエキャンプ場を夏季のみでなく年間を通じて活用出来ないか色々と考えて行こうと思っております。次に11月、三条YMCAで行われます専門学校の学園祭にホットドッグのお店を出店し好評を得ております。またリトセンで行われますオータムフェスタにぜんざいと飲み物を出店しています。2月には聴覚障がいの児童たちのマイマイキャンプに参加して支援だけでなく、餅つき、凧揚げ、ゲームを一緒に楽しんでおります。3月には卒業リーダー祝会への参加、4月にはリトセン夜桜フェスタにも出店協力、5月には鴨川で行われるチャリティーランに自慢のホットドッグの出店とコース審判員の派遣も行っております。またYMCA以外の活動で盲導犬協会への支援も行っております。

このような奉仕活動の中からメンバー同士の友情が生まれ、また自分自身のスキルアップになり、ますますクラブが発展することを期待しております。

京都プリンスワイズメンズクラブ
第29代会長  飯尾  豊
▲このページのTopへ

京都センチュリーワイズメンズクラブ

century 京都センチュリーワイズメンズクラブは1987年8月8日、ワイズメンズクラブ国際協会より正式にチャーターを得たのを受け、同年9月21日盛大なチャーターナイトを親クラブである京都ワイズメンズクラブにより挙行して頂き船出をしました。昨年4月には25周年記念例会も他クラブからの応援も受け盛大に開催でき、今年27年目を迎える年度となりました。7月のキックオフ例会では新たに新メンバーを迎え、メンバー12名がYMCAのサポート、そして地域奉仕活動、交流活動としての留学生支援など、楽しく活動をしています。さて簡単にクラブ活動内容の報告を致します。
リトリートセンター準備ワークは少人数では有りますが、参加者全員が1日草刈りに没頭します、翌日足や腰が痛いとか言いますが、お昼のカレーが美味しかったなぁと話題は達成感に満ちています。25周年記念例会時にリトリートセンターワーク券を発行贈呈致しました。これにより今年の夏は、多くのクラブの方々が駐車場を利用されることから、準備ワークの1週間前に駐車場の草刈りを実施しました。
京都鷹ヶ峰の障害者福祉施設「白川学園」のサポートとして、夏祭りと冬の焼き芋大会に全員が参加しています。施設の子供さんから「毎年美味しい食べ物ありがとう」とお礼を頂いた時は本当にサポートして良かったと思います。
最後にセンチュリーワイズメンズクラブはメネットも仲良く楽しく活動をされています。毎年2月にメネット例会を開催しています、もちろんメネットさん達だけで企画され、ゲストの方々も大変多くご参加頂き、盛大に開催されています。2008年にはメネット事業最優秀クラブ賞を頂き、更に活発に活動をされています。
今年もメン・メネット一緒に明るく楽しくYMCAサポート活動をしていきます。

京都センチュリーワイズメンズクラブ
第27代会長 山崎 育男
▲このページのTopへ

聴覚障がい児プログラム研究会 マイ・マイ

 マイ・マイは、聞こえに障がいを持っている子ども達も、健聴の子どもたちといっしょに、大自然の中で友達同士が協力しあって活動を楽しめるよう、生活の指導や様々なコミュニケーション方法への対応、ゲーム等の指導方法の研究を行い、実践することを目的に、京都YMCAや京都プリンスワイズメンズクラブの支援を受けて活動を行っているグループです。

1996年1月に設立以来これまで、聞こえに障がいを持っている子ども達とその兄弟姉妹や友達を対象に、サバエ教育キャンプ場、リトリートセンター等で宿泊キャンプ21回、セミナー、科学実験教室、ハイキング、スキーなどの行事を34回行ってきました。この間に宿泊キャンプに参加してくれた子ども達は延べ300名を超え、ボランティアの指導者も延べ300名を数えます。
子ども達が安全に野外活動等を楽しみ、お互いを理解して集団生活を過ごせるようにするためには、子ども達一人一人の安心感が何より大切です。そのためにも、子ども達同士、指導者との対話(コミュニケーション)が重要です。聞こえに障がいを持っている人たちとのコミュニケーション方法は、手話が一般的ですが子ども達との対話はそれだけでは足りません。手話を学んでいる途中ですから、補聴器、相手の顔や口元からの読み取り(口話)、筆談(要約筆記)、身振り、指文字など子ども達一人一人に合った様々な方法を組み合わせたコミュニケーションが必要です。
このため、大学生をはじめ京都YMCAのキャンプ指導経験者、言語聴覚士、手話通訳者、要約筆記者、医師など幅広い分野の人々が、ボランティア(有志奉仕者)として参加し、協力し合ってキャンプ等の活動を運営しています。また、小学生の頃マイ・マイのキャンプに参加した高校生、大学生や社会人が、最近ではボランティアの指導者としてキャンプに参加、協力してくれるようになってきました。特に障がいを持っている子ども達にとって、同じ障がいを持った先輩達との出会いは、将来の励みになると同時に、青年達にもかけがえのない経験を共有してもらえるのではないかと期待しています。
マイ・マイのボランティアは、特に特技や資格は必要ありません。聞こえに障がいを持つ子ども達との活動に興味がある方は、ぜひ声をかけてください。

聴覚障がい児プログラム研究会 マイ・マイ
宇高 史昭
▲このページのTopへ

発達障がい児サポートプログラム

support「わかった!」を感じるためのコミュニケーションをサポートする

~サポートプログラムの紹介~

サポートプログラム(わんぱくチャレンジクラブ/エットナ)に参加している子ども達への「サポート」とは何か?…好奇心旺盛・溢れるパワー・自己中心的な行動をする子ども達は、周囲からは「空気の読めない子」「わがままな子」「自分勝手な子」と映ってしまうことが多々あります。しかし、それは[彼/彼女]らが「周囲の言っていることを理解できている」と想定した視点の見方です。

私達は「○○したら危ないだろう」「△△したら人に迷惑だろう!」とイメージする中で人と関わっています。しかし、〈自分の欲求+周囲の状況÷2=要求が満たされるor我慢する〉という答えの出し方と違い、〈自分の欲求を満たす〉というエネルギーをストレートに放っている子ども達には、〈周囲の状況〉を大人が説明したところで「いやだっ!○○がしたい!」という気持ちをよりアップさせてしまう結果を招きます。お互いの悪循環の関係に疲れてしまい、「どうせ、言うても聞かへん」と諦めてしまいがちになります。自分の欲求を押し通そうとする[彼/彼女]らですが、諦められている事にも傷つき、「どうせ僕なんか…」と自尊心を失うことに繋がります。

そんな子ども達に対してのサポートとは何か…、それは「人と話す事が楽しい」「○○したいから△△をする」という「コミュニケーションを育てる」事です。大人(保護者・先生・リーダー等)は、子ども達の成長を願って「○○しなさい」「○○しなければいけない」という言葉をよく発します。しかし、それは[彼/彼女]らとって自分の欲求に蓋をさせられる危険な気配にしか映りません。そこで、コミュニケーションの【やり→とり】の【やり】を[彼/彼女]ら側に置きます。「○○がしたい!」という欲求に「○○したいねんなぁ。じゃあ、△△したら○○できるで!」と【やり】に応えます。すると「△△するから○○絶対してや!」と【やり→とり→やり】いう会話になっていき、行動契約を結ぶ事でコミュニケーションを積み上げていくことができます。
見た目には何も問題がないように見える元気な子ども達です。しかし、自分が固執してしまう捉え方や考え方は理解されにくい現状にあります。見えている[彼/彼女]らのそのままの行動を捉えるのではなく、[彼/彼女]らの「欲求」が人によって叶えられる「要求」に変化していく環境を作ることが、サポートプログラムが子ども達や保護者から求められていく「サポート」なのだと考えています。

サポートプログラムディレクター
金山 好美
▲このページのTopへ