京都青年 2015年11月号


京都青年2015年11月号 記事一覧

YMCAらしい国際協力と募金を考える
2014年度国際協力募金 使途報告

シリーズ 京都YMCAの委員会
サバエキャンプ専門委員会
リトリートセンター専門委員会

活動報告
第5回 AIDS文化フォーラムin京都
全国YMCAリーダー研修会
車いす介助の基本 講習会
ミャンマースタディーツアー
京都YMCA創立125周年事業 報告
3YMCA合同会議
今年も、宝くじ協会からいただきました。
京都YMCAこおろぎが表彰されました

京都YMCA偉人伝 ジョン・ワナメーカーの人となり
京都YMCA偉人伝 ジョン・ワナメーカーの人となり

シリーズ 私のボランティアストーリー
野外ボランティアリーダー 大西航平さん(ティガーリーダー)

シリーズ 舞鶴からこんにちは!
舞鶴からこんにちは!


YMCAらしい国際協力と募金を考える

公益財団法人日本YMCA同盟 協力部門国際担当 主任主事
山根 一毅

台風で被災した子供たちへの支援(フィリピン)

日本のYMCAによる国際協力募金は、1966年にスタートしました。実はこの当時から、YMCAの国際協力募金にはひとつの特徴がありました。それは「会員がより深く、国際奉仕に対する関心を増し、また世界大のYMCA運動に繋がっていることを実感する機会となることを希望している」という当時の日本YMCA同盟総主事の言葉に表されています。国際協力募金活動を通して、YMCAに集う会員が世界で起きている貧困や紛争など様々な課題に接し、関心を寄せ、この地球に暮らす一員として何ができるかを考える。今で言えば「地球市民育成」という言葉に置き換えられるかも知れません。50年前からYMCAの国際協力は「苦しみにある人々の隣人となり、子どもを豊かに育み、平和をつくり出す人を育てる」ことを大切にしてきました。

YMCAは国際協力募金を用いて、国内で活躍する多くのユースリーダーたちを開発途上国のYMCAとの被災地支援やコミュニティー支援などのワークキャンプに送り出してきました。彼らはタイ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、バングラデシュ、東ティモールといった国の小さな村で地元の青年達と共に汗を流し、そしてたくさんの思い出を受け取って帰ってきます。それは、政府や国際NGOが行う活動から比較すれば実に小さな働きです。しかし、「専門家」と違う働きこそが私たちYMCAの特徴です。現地のYMCAと地域の「自立と自己決定」を前提にした取り組み。ワークキャンプを経験した青年達の「研ぎ澄まされた感性と柔軟な心」。これらが「援助する側―される側」という関係では為しえない新しい社会の仕組み作りのために今後ますます必要とされます。またYMCAのワークキャンプでは必ずと言っていいほど、地元の子どもたちとの遊び・レクリエーションの時間が存在しますが、紛争、災害、貧困といった苦しみにある地域では、子どもたちとのこの様な時間が重要です。子どもたちにとって遊びやレクリエーションとは、友情や信頼、チームワーク、リーダーシップなどを学ぶ絶好の機会です。そして自分も他者も尊重する、つまり「人権」や「平等」といった概念を獲得します。一方、恐怖や喪失感を負っている子どもたちにはその心を癒し、気持ちを表現する場を提供します。私たちが国内で行うYMCAのキャンプにもその願いが込められているのと同様に、世界中の子どもたちには、どこに暮らしていようとも、遊びやレクリエーションの場や時間が与えられる権利があるのです。そして、日頃は日本の子どもたちの前で大活躍のユースリーダーこそが、大きな力を発揮してくれます。

また、日本のYMCAでは、パキスタンに暮らすアフガン難民の子どもたちへの支援、中東のパレスチナ難民の青年や子どもたちへの支援を地元のYMCAと共に行っています。経済や軍事がグローバルに影響を及ぼす現在、私たちが暮らす日本の経済や軍事力がこれらの地域に大きな負の影響を与えているのは確かです。だからこそ、YMCAはこの地域に人々の隣人となれるよう、寄り添い続ける必要があると感じています。

ひとりひとりの命が大切にされ、平和な社会が実現できるよう、今後ともみなさまと共にYMCAの国際協力、それを支える国際協力募金に取り組んでいければと願います。

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2014年度国際協力募金 使途報告

毎年11月に行う国際協力街頭募金および年間通して皆様からいただいた国際協力募金の、2014年度の使途をご報告します。

2014年度国際協力募金 1,496,898円

海外支援・交流プログラム 788,422円
インド ランチYMCAが行うハンセン病患者支援への協力、ネパールYMCAへの支援、125周年記念式典での海外からの出席者航空運賃補助費用として

指導者養成・ユース育成 289,720円
台中YMCAが行うグローバルコミュニケーションスタディや日本YMCA同盟が行う地球市民プロジェクトへのユース参加費用、グローバル教育研修費用として

125周年記念事業補助(国際関係プログラム) 33,460円

広報・啓発活動 15,410円
2015年2月1日(日)に行われた国際協力チャリティーイベントのチラシ作製費等

事務諸経費 18,430円
郵送費など

日本YMCA同盟を通しての支援 553,574円
○寄付についてのご案内は、こちらをご覧ください。

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シリーズ 京都YMCAの委員会

サバエキャンプ専門委員会

サバエキャンプ専門委員会は、滋賀県近江八幡市佐波江町にある京都YMCAサバエ教育キャンプ場の施設の整備、有効活用を主な任務としています。

毎年開催されるサマーキャンプには、多くの子どもたちが参加しています。ここは、琵琶湖でのカヌーや水泳、キャンプファイヤー、野外料理を通じて日常では経験することのない冒険心、自然への興味を広げることのできる教育キャンプ場です。委員会では、子どもたちが安全に安心して楽しめるキャンプ場であるために、ワイズメンズクラブ、リーダーOBの方たちに呼びかけて春には芝生を張ったり、7月には草刈り・施設の整備・キャビンの清掃などのワークを行っています。

また、いろいろな鳥や昆虫が集まるようにと植樹をしたり、資金を集めるためにどんぐりを育てるイベントも開催しました。

まもなく70周年を迎えるサバエキャンプ場に年中人が集い笑顔が絶えないイベント・企画も考えています。是非とも皆様にも参画いただきお力添えをお願いいたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
子どもたちの笑顔のために!

執筆者:石倉  尚
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リトリートセンター専門委員会

リトリートセンター専門委員会は、その名前が示す通り宇治笠取にある研修センター、京都YMCAリトリートセンターの運営に関わる専門委員会です。

リトリートセンターと言えば多くの会員の皆様がご存知の、「サマーキャンプ」、「夜桜フェスタ」、「オータムフェスタ」がありますが、これらの他にも「ホタルの夕べ」、「星空観察プログラム」、「石釜料理プログラム」等をリトセン主催事業として、企画・広報・運営する他、新たなプログラムの開発などを行います。年々、これらのプログラムにご参加いただく方々も増加しています。

また、それら各種プログラム実施のため施設の維持・拡充についても、広範な会員の皆様への協力依頼の実施と共に、施設計画検討委員会とも協力調整しながら進めています。

これら活動の原点は、少しでも多くの方々にリトリートセンターをご利用して頂きたい、そしてリトリートセンターを知ってもらいたいという所にあります。
開所以来、多くの若者や皆様にご利用頂いていますリトリートセンターも2016年に50周年を迎えます。50周年には、何らかの記念事業を行うため、現在、リトリートセンター専門委員会では、実行委員会の立ち上げに向け検討を進めています。

50年間、多くの若者を育んできたリトリートセンター。これからの50年もより多くの人々から愛される施設として行くため、ご一緒に活動してもらえる委員募集中です。是非皆様の御参画をおまちしています。

執筆者:大槻 信二
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活動報告

第5回 AIDS文化フォーラムin京都

9月29日(火)にプレイベント「ワトトコンサート」が府民ホール・アルティで開催されました。ウガンダでエイズや内戦によって親を失った子どもたちを保護し生活共同体の活動をしているワトトの子どもたち23人による民族楽器のリズムに合わせてのダイナミックな踊りと歌、そして映像を駆使した素晴らしいステージが繰り広げられました。コンサート後には会場ロビーで子どもたちと聴衆の皆さんの交流もあり、約400人の聴衆を集め大成功だったと思います。

 

今年5回目を迎えたフォーラムは、10月3日(土)、4日(日)に同志社大学新町キャンパスで「『どの部屋行く?』聴きたい話がきっとみつかる」をキーワードに、多くのサポートスタッフの協力によって開催されました。開会式と特定非営利活動法人ぷれいす東京の生島嗣氏による講演「この10年で、HIV陽性者をとりまく環境はどのように変化したか、社会の認識はそれに追いついているのか」でスタートし、47の発表プログラムやシンガーソングドクターの江藤天音さんによるトークショー&ミニライブ、16の展示ブースに2日間で約800名の方が参加されました。医療関係者、教師、牧師、僧侶、ボランティア等、各界で活動されている方たちのお話をメモを取りながら真剣に聞き入る参加者の姿が多く見られ、中には盛況で入場制限されたプログラムもありました。2日目には「HIV抗体即日検査」も実施され、多くの方が検査を受けられました。閉会式では、横浜から始まったフォーラムが京都や陸前高田、佐賀へと広がりをみせ、各地で徐々に一般の人達の理解を得ていることや継続する大切さが語られ、来年の再会を誓いました。

報告 AIDS文化フォーラムin京都運営委員 乙坂 優次
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全国YMCAリーダー研修会

leader全国YMCAリーダー研修会が、9月19日(土)~22日(火)、名古屋YMCA御岳・日和田高原キャンプ場で行われました。京都YMCAからは、明田麻希さん、森田紗季さん、勝部志帆さん、3名のユースリーダーが参加しました。

 

 

***ユースの声 明田 麻希さん(すぅリーダー)***

今回の研修会に参加したことで、全国にはたくさんの仲間がいるということを身をもって感じることができました。

また、キャンプに参加する側の体験をすることができました。京都YMCAのリーダートレーニングでは周りのリーダーは知っている人ばかりですが、今回、ほとんどが知らない人の中に飛び込んでいったことで、子どもがどんな気持ちでプログラムに参加しているのかを知ることができました。この気持ち思い出し、これからも子どもの心に寄り添ったキャンプを作っていきたいと強く思いました。

今回のテーマは『キャンプ』で、ディスカッションでは、キャンプとは何か、キャンプを行うに当たり何が大切かを話し合いました。私は約2年半のボランティアリーダー経験で『リーダーとは』ということを深くまで考えたことはありませんでしたが、同じ活動をしている仲間と共に考えられたことは、私のこれからのリーダー活動にとって、とてもいい機会でした。今回のことを忘れずに活動し続けたいと思います。

さまざまなYMCAのリーダーとともに過ごしたことで、新しいことを学ぶことができ、全国に仲間が出来ました。これからも積極的にいろいろな所に行き、新たな発見をしていこうと思っています。

また、リーダーとして大切なことを学ぶことが出来ました。このような機会を与えてくださった皆様に感謝いたします。

 

***ユースの声 森田 紗季さん(ちゃっぴぃリーダー)***

参加が決まったとき、私は期待と同時に、行ったこともないキャンプ場で初めて会うたくさんのリーダーと共に4日間も過ごすことに不安もたくさんありました。しかし、キャンプ場へ向かうバスの中で、みんなでゲームをしたり歌を歌ったりしているうちに少しずつ緊張がほぐれていき、その日の夜には参加できて良かった、と早くも感じていました。

なぜ、あんなに不安だったのにこんなに行って良かったと思えたのか、たくさん理由はありますが、その中でも特に、雰囲気の良さ、居心地の良さのおかげだと思います。キャンプに参加する子どもたちも、一緒に活動するリーダーや仲間と仲良くなれるのか、どんなプログラムをするのか、とたくさんの不安を抱えていることでしょう。私も同じように緊張しながら参加したのですが、プログラムの楽しい雰囲気があっという間に不安を取り除き、居心地の良さを感じさせてくれました。演出や進行において、しっかりとした打ち合わせや練習など、万全な準備がされてきたことが感じられました。また、全員で盛り上げる力もとても大きく、進行役のリーダーだけではなくみんなが楽しむことで、相乗効果が生まれ、その場にいる全ての人で雰囲気が作り上げられていました。私は、その楽しい雰囲気を作る力にとても感動し、素敵な4日間を過ごすことができました。

今回の学びを今後のリーダー活動に活かしていきたいと思います。

 

***ユースの声 勝部 志帆さん(キュアリーダー)***

全国のYMCAから集まったリーダーたちは「みんなを楽しませよう」と本気で努めるリーダーが多くいました。こんなリーダーたちと活動できて子どもたちは幸せだな。」と強く感じました。他のリーダーも「よりいっそう楽しいものを作り出そう」と本気で努め、リーダーたちで楽しいものを作りだそうとしている雰囲気に「リーダーたちがお互い高め合っている」と感じました。

それを最も強く感じたのは、種目別ディスカッションです。発達障がい児の支援や障がい児の体操教室、水泳教室の指導等に関わる全国のリーダーたちと「障がい」という種目でディスカッションを行った時です。

各々の活動や活動の中で大切にしていること等を紹介しあったり、みんなの悩みを共有しあったり、定められた時間だけでは収まらないほど、話は弾みました。そこにはリーダーの悩んでいる姿や意見の対立等もありましたが、それは、一生懸命子どものことを考え、取り組んでいる証拠だと思いました。そのような姿に「お互い高めあっている」と感じ、私も刺激を受け、「もっと一生懸命活動に取り組もう」と思いました。

今回の「学び」と自分の「一生懸命さ」を生かして、子どもの可能性を信じ、「子どもの『できた!』を支援するリーダー」になれるよう、励もうと思います。

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車いす介助の基本 講習会

今年の車いす介助の講習会は、当初11月の予定でしたが、京都市内のホテル 三井ガーデンホテル京都側からの依頼もあり、9月28日(月)13時から実施しました。

広報の関係上、このような企画はおよそ4ヶ月前から行いますが、7月にホテル側からお問い合わせがあり、打ち合わせたところ、「11月では京都の秋の観光シーズン真っ盛りで忙しく、また、それまでに講習を受けたい。講習にはホテルマンが忙しくなる土日ではなく、平日の午後でお願いしたい」との希望を示され、急きょ講師である「JCIL車いすと仲間の会」の中井敬二先生に日程の問い合わせをし実現しました。

通常の土曜日ではないため、一般の参加者は来られないのではないかと心配しましたが、当日にはホテル側から16名、一般の方が1名参加されました。
一般の参加者は、車いすを扱う介護職の方で、改めて基本を勉強するために来られたということでした。

今回は、ホテルマンの方々も車いすの対応に慣れた方も多いようでしたが、実際にご自身が車いすに乗って街中を散策するのが初めてだという方も多く、車いすの方の目線が低い位置にあることや、寺町や新京極の繁華街の中の小さな障害物の苦労も実際に体験されました。

京都の街中はバリアフリー化が進んできたとはいえ、まだまだ多くのバリアがありますが、一人ひとりが障がいを持つ方に気軽に声をかけて、観光を楽しんでいただきたいと願うホテル側の想いを感じる講習会となりました。

報告 ボランティアビューロー専門委員会 石若 義雄
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ミャンマースタディーツアー

10月6日(火)~13日(火)までの7泊8日間、山田公平さん(アジア太平洋YMCA同盟総主事)、岡田ナスカさん(東京YMCA)、岡田聡美さん(大阪YMCA)、市来小百合さん(日本YMCA同盟)と5名で、2008年5月「サイクロン ナルギス」・2011年3月「軍事政権から民政移管」・2015年8月「エーヤワディ管区デルタ地域洪水」等の激変の国ミャンマーに研修に行ってきました。

ミャンマーYMCA同盟の協力のもと、ヤンゴンYMCA(大規模YMCA)・パティンYMCA(中規模YMCA)・モウビンYMCA(小規模YMCA)の取り組みを見学させていただきました。そこでミャンマーYMCA同盟が提唱するプロジェクトについて説明を聞きました。このプロジェクトは、社会的に弱い立場にある人たちへの支援を中心に展開されており、「市民教育」「就職支援」「自然環境」「平和」「正義」等が各ローカルYMCAでも展開されていました。ローカルYMCAを訪問させていただいて感じたことは、YMCAに繋がる人たちが今の現状を自分自身で受け止め、それでも前を向いて進んでいることです。

パティンの児童養護施設での、「私たちには神がそばにいる」という言葉からは、YMCAがどれほど地域やキリスト教会と連携して施設のプロジェクトを支援しているかがよくわかりました。また、貧困の村を訪問した際、村人が温かく我々を迎えてくれたのも、いかにYMCAが地域に根づいた活動をしているか認識する良い機会でした。それは言い換えればYMCAが地域でリーダーとして活躍しているということを証していました。

この研修に行く前は、「与える支援」ばかりを考えていましたが、研修を終え「一緒に考える支援」とは何か、また何をすべきかを考えさせられました。

報告 京都YMCA国際福祉専門学校 スタッフ 村上 德光
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京都YMCA創立125周年事業 報告

2014年に創立125周年を迎えた京都YMCAでは、2014年2月15日の会員集会を皮切りに125周年記念事業を開始し、先日9月末の125周年記念募金の終了をもって、記念事業を終えましたので皆様のお支えに感謝するとともにご報告させていただきます。

創立125周年記念事業
2014年2月15日の「創立125周年記念会員集会」を皮切りに2015年2月7日の「講演会-賢い家庭の生活防衛策」まで1年間を通して38個の125周年記念事業を行いました。その中のいくつかはかもがわチャリティーランの様に例年実施しているイベントでしたが、中には、「ユーススポーツ大会」や「The Y cup京都ミニバスケットボール大会」の様に125周年を機に新しく他団体との協力の中で始まったイベントもありました。

創立125周年記念式典
2015年2月11日に「創立125周年記念式典」を同志社大学寒梅館にて多くの会員及び国内外の関係者を集めて行われました。式典の後行われた市民フォーラムも多くの会員や市民の方々を集め、延べ1,300名を超える人々と共に京都YMCAの歴史を振り返り、新しい歩みに向けての決意を新たにする日となりました。

創立125周年記念誌
創立125周年を記念して、125年の京都YMCAの歩みと現在のYMCAの活動及び125周年記念事業についてまとめたA4版の「京都YMCA創立125周年記念誌」がを発刊しました。6月26日の会員協議会において披露し、京都YMCA会員及び関係諸団体に配布いたしました。

創立125周年記念募金
2014年6月から始まった創立125周年記念募金は、2015年9月末日を以って事前予約を除いて募集を終了しました。
最終的に当初の目標には届きませんでしたが、個人352名、法人・団体95件の協力を得て17,312,763円の尊い寄付をいただきました。

この集まりました募金は、その使途をあげておりますように125周年記念事業と三条本館の耐震補強工事及びリトリートセンターの架橋等の原資に使わせていただきます。
会員の皆様また京都及び全国の京都YMCAと繋がりを持っていただいている関係各所の皆様の温かいご協力で、京都YMCAの125周年記念募金をこのように終えることができたことをご報告申し上げるとともにご協力に深く感謝申し上げます。

創立125周年記念事業関係の募金からの経費は以下の通りご報告させていただきます。

125周年記念事業にかかった費用  計 2,432,780円
125周年記念式典費用 1,527,339円
125周年記念誌発刊費用 766,625円
125周年記念募金諸経費 138,816円

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3YMCA合同会議

10月16日(金)~18日(日)の日程で、京都YMCA、仁川YMCA、台中YMCAの兄弟関係を締結しているYMCAが今回初めて、韓国仁川YMCAに一同に会して、会議の場を持ちました。

その第1回の会議に、亀井理事長、神崎総主事と会員・スタッフ総勢9名で参加してきました。仁川空港到着時から、熱いおもてなしを受け、仁川YMCAの李会長をはじめ多くのスタッフに感謝の気持ちでいっぱいです。
台中YMCAは、楊副総主事をはじめスタッフのみでしたが、10名の参加があり、3Y様々な機会をとらえ、友好の輪を広げ、深い信頼のきずなを結ぶことができました。
初日は仁川YMCAの職員礼拝に出席し、仁川YMCAの崔理事長の奨励をいただくことができました。会議の主な議題にあげられた、厦門キャンプの展望、次回の合同会議開催について等、ボランティアの流暢な通訳により、互いの考えを知り、協議を深めることができました。次回は、京都YMCAのホストで来年実施されます。今回の素晴らしいホストぶりに見合うものとできるよう、準備を進めていきたいものです。

今回、崔理事長が主任牧師を務められる5万人もの会員のおられる仁川純福音教会の礼拝に出席できた恵にも感謝いたします。

 報告 公益財団法人京都YMCA 理事 堀井  忠
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今年も、宝くじ協会からいただきました。

2015年度、主にサバエ教育キャンプ場で利用する集会用テントが2張、日本宝くじ協会から届けられました。これは、毎年日本宝くじ協会から日本YMCA同盟を通して助成されるものです。集会用テントは、サバエキャンプ場の屋外食事スペースに設置しました。
例年以上に暑さを感じた初夏、真っ白なテント生地に太陽光が反射してキラキラと輝いていました。今後も、感謝して利用していきます。ありがとうございました。

 

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京都YMCAこおろぎが表彰されました

10月15日、京都市自治記念式典が開催され、京都YMCAこおろぎの日頃の活動が認められ、「未来の京都まちづくり推進表彰」の「すこやか」分野で表彰されました。

 

 

 

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京都YMCA偉人伝 ジョン・ワナメーカーの人となり

【第2章】 青年の育成に寄与する

ベタニヤ教会

ベタニヤ教会

ジョン・ワナメーカーは、事業を誠実な商法とアイデアで驚くべき速度で発展させてゆきました。そして彼は常に社会に奉仕することを大切に考えていました。彼が従業員に常に説いたことは「商品を売るに当たって自らの人格もみがいて売りなさい」という言葉でした。その言葉は彼のそれまでの信仰生活と経験に強く裏打ちされたものでした。

まだ洋装店の店員であった若き日、彼は毎日懸命に働き、祈り、奉仕をしました。しかし19歳の時に体を壊し療養生活を送ることになります。療養を終えた彼に牧師が紹介してくれた新しい仕事がフィラデルフィアのYMCAでの主事の仕事でした。YMCAでの働きを始めた彼ですが、持ち前の熱心で信仰深く誠実な働きに魅せられ、1年間に2,000人もの新入会員が入るという実績を残しました。YMCAにとってなくてはならない存在のワナメーカーでしたが、3年後にYMCAの職を辞します。理由は父の死でした。家族の多い彼には薄給のYMCAでは父に代わって家族を養えなかったのです。YMCAの主事の職は辞しましたが、深い信仰を持った誠実な生き方は多くの人々の信頼を得ることを学びます。そして日曜学校への奉仕と同様に、ワナメーカーはキリスト教青年会(YMCA)の働きも重要だと考え、時間的にも物質的にも会員として生涯をかけてYMCAを支援したのでした。

ワナメーカーの最も優先した社会への働きは、教会における日曜学校の運営でした。彼がまだ若い日曜学校の教師であった頃、仲間と共にダウンタウンに出かけて青少年を集めて熱心に活動を行いました。この地域はフィラデルフィアの中でも低所得層の地域で、他の地域から訪れる若者たちを排除しようと、彼らに暴力をふるう者たちがおりました。しかし、この青年たちの情熱に動かされ、地元の消防士たちがワナメーカーたち若者を暴力から守り、活動を支えてくれたのです。ベタニヤと名付けたこの地域の活動は驚くほどの発展を見せ、独自の建物を持つようになり、後年ワナメーカーにより壮大な建物に建て替えられました。彼はこの活動への奉仕を生涯休むことなく続けたということです。この日曜学校は最盛期には生徒が6,000人と1,500人の教師スタッフとなる驚異的な発展を遂げます。これらの実績によってワナメーカーは全米の日曜学校の教師の代表に選ばれました。
このワナメーカーの日曜学校の働きには内村鑑三もその書で触れています。信仰に対して聖書を持ち、涙を流して皆の前で語る彼の姿を内村は紹介しています。

これら以外にもワナメーカーは女性のための大学の予備学校を作りました。この働きは、全米の女子教育の発展に大いなる刺激を与えました。このように彼は強い信仰の元に、生涯にわたって青年たちの育成に寄与しようとしたのでした。

つづく…
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シリーズ 私のボランティアストーリー

野外ボランティアリーダー 大西航平さん(ティガーリーダー)

「刺激と情熱」これはリーダー活動を通じて感じる2つの大切なものです。そして、この2つは私が学生生活において求めているものでした。気ままな生活を送って1年間が過ぎてしまった2回生の春、私はリーダー活動を始めました。月日を重ねていくごとに、この活動には刺激と情熱が溢れていると感じるようになりました。これは、活動に関わる全てのリーダーやディレクター・先生方、そして何と言っても子どもたちから感じることができます。

キャンプで子どもたちと関われるのは数日間です。これは短くも非常に濃い時間です。1つひとつの出会い・発見・挑戦が大きな思い出となり、参加する子どもたちの考え方・成長を大きく変えているかもしれません。私自身、リーダー活動を通じて生活や考え方に大きな変化が生まれているのを感じます。

YMCAに溢れている刺激と情熱には大きな影響力があります。この影響力をこれまで以上に生み出せるリーダーになるために、これからの活動も積極的な姿勢で取り組んでいきたいと思います。

⇒ 京都YMCAのボランティア活動についての詳細は、「京都YMCAのボランティア活動」をご覧ください。

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舞鶴からこんにちは!

「舞鶴観光おもてなし講座」やってます。

現在舞鶴YMCAでは、開設以来、一般の方を対象とした初めての「舞鶴観光おもてなし講座」を開催中です!

舞鶴市主催、舞鶴YMCA国際福祉専門学校主管で、9月28日から11月21日までの全9回。 観光資源や観光地域づくりについて学び、地域への関心や愛着を深めるとともに、ガイド案内、おもてなしのテクニック等の基礎スキル向上を通して、様々な観光事業で活躍できる人材の養成を目指す講座です。

受講生は舞鶴市内の方がほとんどですが、普段何気なく見ていた風景に、歴史や観光資源があることを発見されています。受講後のアンケートでも、舞鶴の新たな魅力が発見出来たという声や、今後観光の仕事に活かしたいという意見が多く、講座の成果を感じます。

毎回20人程度の方が参加され、10月末までにすでに5回が終了しました。

11月以降は4回講座が開催されます。1回のみの参加も歓迎です。秋の夜長、舞鶴YMCAにぜひ足をお運びください。

⇒「舞鶴観光おもてなし講座」詳細はこちらから。

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