京都青年2016年3月号 記事一覧
活動報告
登録ボランティアグループ・パレット 冬の京野菜でワンダークリスマス
平安徳義会のお餅つき大会に参加しました
平和のための開発教育セミナー
ユニカール大会
第2回 京都エイブルワイズメンズクラブカップ 京都YMCA地域交流少年少女サッカー大会
ネパールチャリティーバザー
グローバルコミュニティスタディin台湾を実施しました
ウィンタープログラム
シリーズ 舞鶴からこんにちは!
開校から1年です。
学校の周辺
YMCAブランドを輝かせよう
日本YMCA同盟 全国協力 横山 由利亜
「YMCAは誕生時やこれまでの目新しさを失い、何の団体なのかわかりづらくなっているのではないか」。
このような危機感から全国のYMCAでは、YMCAブランドの意味を問い直し、再生しようとの動きが始まっています。
「YMCAって、最近聞かないね」、「YMCAって何をやっているの」というショックな言葉がありました。YMCAに関わる人は、多かれ少なかれ、その魅力や社会的意義を感じています。実際、昨年度の日本YMCA大会には全国からYMCAのボランティアやユースリーダー、スタッフ、会員、ワイズメンら304名が集い、YMCAの「宝」を、喜びをもって数多く発見しました。世界に広がるネットーク、170年以上の歴史、5,800万人の会員、キャンプの魅力、ユースリーダーの存在、災害支援、ボランティアの力、子どもの成長支援、学校でも家庭でもない居場所、平和のために行動するユース…。しかし残念ながら、現状ではせっかくの「宝」が埋もれて、その輝きが伝わっていない、必要としている人に届いていないということがわかってきました。
2014年度からオールジャパンYMCAの革新を方向付け、ビジョンと道筋を示す、日本YMCA同盟中期計画(2014-2016)がスタートしています。「YMCAブランドの再生」を掲げていますが、それはロゴ・マークを新しくすることではありません。「ボランティアするならYMCA」、「地域・国際貢献をするならYMCA」、「成長・体験を求めるならYMCA」、「目標に向かって勉強するならYMCA」、「日常の健康維持や学びの場ならYMCA」、「子どもの放課後ならYMCA」…、そのように選ばれるYMCAになること、一度関わった人が「愛着」と「誇り」が持てるYMCAとなることを指しています。
取組みの第1弾として昨年末にオンラインによるYMCAイメージ調査を行いました。全国11,301名の回答があり、京都YMCA始め多くのご協力をいただき感謝申し上げます。分析はこれからですが、傾向としては「いまのいいところはぜひ残しながら、より革新的でスマートに、そしてさらに情熱的で楽しいYMCAになっていきたい」という、世代や関わりを越えた共通点が浮かびあがってきました。
ほかにも大規模な内外調査や意見の聞き取りを進行中です。
YMCAブランディング広報戦略タスクチーム*がこの結果をもとに協議を重ね、来る6月に行われる第5回同盟協議会にてYMCAブランドコンセプトを発表予定です。そして、2016年度は、コンセプトを具体的にどう目に見える形にしていくか、検討を進めます。
ブランディングとは、名詞ではなく動詞です。みなが心を合わせて、共に新たな歩みを始めたくなる環境を、そして勇気をつくりだす、ワクワクするような運動です。さらに多くの人のよりどころに、成長の場に、もっと社会に希望と変革を、YMCAにはその力と可能性があります。
ぜひ共に、YMCAブランディングを盛り上げていきましょう。
* 全国のYMCAから10名で構成されるタスクチーム。
活動報告
登録ボランティアグループ・パレット
冬の京野菜でワンダークリスマス
京都YMCAの登録ボランティアグループ『障がいのある子供たちの創作広場 パレット』が、12月19日(土)、子ども7名とその家族6名が参加し、「冬の京野菜でワンダークリスマス」を開催しました。
みんなで話し合ってメニューを決めました。
「何を作りたいか考えて来てね!」そんな事前案内を出したこともあり、子どもたちからは様々なメニューのアイデアが…から揚げ、スパゲッティー、ポトフ、ポテトサラダ、白玉団子etc…それらをメインメニュー、付け合わせ、スープ、デザートに整理して、多数決でその日に作るメニューを決めました。
私が作りたかったメニューが入ってない…執着の強い自閉症の子どもにとって、自分の気持ちにどのように折り合いをつけるかは、とても大きな課題です。残念ですが調理を前に、不調になられた子どもが1人早退となりました。
食材を近くのスーパーマーケットまでみんなで買い出しに行き、4グループに分かれていざクッキングスタートです。
子どもたちは家族と一緒なので、安心してプログラムに取り組める反面、家族から叱責されることも多いのですが、パレットでは叱らない、否定しない、褒める、促す声がけで、子どもたちの集中が持続するように務めました。
ぼくたちが決めたメニューだから、協力しておいしい料理を作ろう!という思いが一つにまとまったようなクリスマスランチが完成しました。
食後は、兼松牧師からクリスマスのお話を伺い、スプーンでリズムをとり、一緒に歌い、何とワンダーな1日…。
当日にみんなでメニューを決め食材を買い出しに行くという、言わば出たとこ勝負のプログラムでしたが、見通しを自分たちで作っていくという、子どもたちにとってもパレットにとっても、実りの多い試みとなりました。
報告 パレット 代表 佐々木 純子
平安徳義会のお餅つき大会に参加しました
昨年11月にリトリートセンターで行われたオータムフェスタに京都YMCAの日本語学校の学生達が招待され参加しました。同じく京都ウエストワイズメンズクラブが平安徳義会の子どもたちを招待し、10人近くの子ども達が参加しました。
そこで出会いがありました。
平安徳義会の子ども達と日本語科の学生たちがとても仲良くなったのです。学生の中にユウという学生がいました。漢字では「熊」と書きます。子ども達は「くまさん、くまさん」と呼んで慕ってくれて、オータムフェスタの最後まで彼らのまわりには常に子ども達がいました。その様子を見て引率をされている平安徳義会の先生と今後も交流をしましょうと意気投合。さっそく平安徳義会の施設長様をお訪ねしてお話をしました。トントンと話が進み12月28日に行われる施設の「お餅つき大会」に訪問して交流することが決まりました。
西アフリカのブルキナファソ、中国、台湾の出身の学生3人と副校長の私とで施設を訪問しました。みんな日本のお餅つきは初めての体験です。子ども達の掛け声に後押しされて一生懸命に杵を振るいました。そのあとはお餅をきれいに丸めます。鏡餅用と食べる用の2種類の大きさの違うお餅を先生や子ども達に教えていただきながら丸めました。
その後グラウンドに出てサッカーや縄跳びをして遊び、お昼には先ほどついたお餅の入ったお雑煮を子ども達と一緒のテーブルについていただいてとても良い交流になりました。子ども達に囲まれた学生たちの笑顔がとても印象的でした。
これからもいろいろなチャンスに交流ができればいいと考えています。
報告 京都YMCA国際福祉専門学校 副校長 久保田 展史
平和のための開発教育セミナー
1月22日、京都YMCAで「平和のための開発教育セミナー」第1回が開催され、企画運営側(国際協力専門委員と担当スタッフ)を含め23人が集いました。
自己紹介ゲームで緊張をほぐし、今回のメイン「貿易ゲーム」が始まりました。5チーム対抗で生産し貿易をしドルを得る。最後により多く稼いだチームが優勝、というゲームです。が、そのためのハサミやコンパス(技術)、紙(資源)、クリップ(通貨)には、各チーム間に最初から格差が…。
全体の状況が把握されると、効率的に儲ける方法を模索して、各チームの往来が活発に。技術がない途上国チームは先進国チームへ一時貸与を願いますが、交渉は進まず、なけなしのカネで技術を買ったり、資源(紙)と技術を交換したり、チーム間の熱い交渉が続きます。ついに技術も資源もカネもない最貧国チームの1人は、先進国で労働しカネをえる「出稼ぎ」を始めました。
中盤「もっとも高額な製品は兵器」、そして「途上国チームで内戦の危機」と告げられ、兵器の価格が高騰、より稼ぐチーム(先進国)と兵器を買って貧しくなるチームも出ました。
先進国チームの圧勝に終わったゲームで、現在の世界情勢を貿易またはグローバル経済という観点から、参加者一同は、さまざまな平和への課題をそこに発見し、共有しました。軍需産業は世界各地で緊張が高まれば儲かる、ということも実感されました。
平和のために何をすべきか?できるか?参加者同士が学び合い「気づき」「共有する」このセミナー、3回目は3月25日(金)です。
報告 国際協力専門委員 遠藤 浩
ユニカール大会
1月31日(日)、京都YMCAマナホールで、第4回ユニカール大会を開催しました。優勝は「武本ファミリーチーム」でした。
第2回 京都エイブルワイズメンズクラブカップ
京都YMCA地域交流少年少女サッカー大会
1月31日(日)、宇治市立槇島小学校グラウンドにて、京都エイブルワイズメンズクラブ主催、京都YMCA後援の「第2回 京都エイブルワイズメンズクラブカップ 京都YMCA地域交流少年少女サッカー大会」が開催されました。
当日は天気にも恵まれ、子ども80名、大人20名が参加し、地域のサッカー少年団など4チームが出場しました。優勝は京都YMCAチーム、2位:大久保JSCスポーツ少年団、3位:槇島スポーツ少年団、4位:百々Winsでした。
ネパールチャリティーバザー
恒例の国際協力チャリティーバザーが、今年はネパールYMCAが運営している児童養護施設、ラリグラス・チルドレンズ・ホームの子ども達の支援を目的とし、「ネパールチャリティーバザー」と名称を変え、4回目の開催となりました。
前日午後5時から1階ロビー・2階の教室へテーブルを運び、ブースの設置、バザー商品の運搬、陳列と準備を済ませ、当日午前9時より料理の準備、各ブースの出店準備と、開会時間直前まで慌ただしく行われました。
今回イベントの新しい企画として、多くの方にネパールを知っていただこうと、開会セレモニーにてネパールYMCAの児童養護施設の子ども達をビデオにて紹介、またネパール人ゲスト5名を招いて文化、芸術、教育などを日本語で紹介していただきました。
今回もワイズメンズクラブ京都部6クラブのご協力をいただき、世界の料理としてチヂミ、水餃子、ナンとカレー、フォー、わらびもちの屋台が出店されました。駐輪場では、恒例の餅つきが行われ、ぜんざい、朝どり野菜、ベビーカステラが販売され、道行く人に気軽に立ち寄って頂きました。また2階会場では喫茶コーナーとバザー会場のほか、新しい出店として、ネパール雑貨販売、ネイルアート、マッサージコーナーを設け、ネパール交流カフェではパネル展示の他、チャイとチュロスを楽しんでいただきました。多くの皆様のご支援、ご協力により盛況のうちに終えることが出来ました。
また今回のイベントにより30万円を超える売上げとなりましたご報告と共に、皆様に心より感謝申し上げます。
報告 国際協力専門委員会 委員長 上原 康
グローバルコミュニティスタディin台湾を実施しました
グローバルコミュニティスタディとは、京都YMCAYが国際協力理解を目的に、毎年ユースを関係するYMCAに派遣しているプログラムです。今年は、1月30日(土)から2月3日(水)の4泊5日の日程で、次の2名が台中YMCAに派遣されました。
山口 彰吾(国際ボランティア会メンバー)
上野 貴子(本部スタッフ(引率))
ウィンタープログラム
京都YMCAのウィンタープログラムは、スキーや雪遊びに一生懸命に取り組むことを目標にしながら、自然とふれあい、お友だちとともに生活することで多くの経験が得られます。
今年もたくさんの子どもたちが、ウィンタープログラムに参加してくれました。
***参加者の声 西村 明日香さん(中高生スキー参加者)***
私は、小学校4年生のときからYMCAのスキーキャンプに参加しています。行く度にスキーが上達するだけでなく、たくさんの友達もでき、冬休みの楽しみといえばYMCAのスキーキャンプでした。今回もそんな有意義な時間を過ごしたいと思い、参加することにしました。
初めてグループの最年長になり、初めは不安や緊張もありましたが、日数を重ねる度に仲も深まり、ナイトプログラムや、レクリエーションを協力しながら楽しむことができました。ゲレンデでも、先生の丁寧なご指導のおかげで、自分でも分かるぐらいに上達することができました。
キャンプで出会った仲間たちと過ごした一週間は、2015年を締め括るに相応しい、最高の思い出になりました。
シリーズ 舞鶴からこんにちは!
開校から1年です。
2015年4月に開校した舞鶴YMCA国際福祉専門学校も、初年度を終えることが出来ました。開校の準備をしていた昨年は、厳冬で人気のない館内も寒々しいものでしたが、1期生を迎えた今年はほとんど積雪のない暖冬になりました。
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この1年間、介護福祉と国際観光ビジネスの学科で専門的な勉強をしてきました。
高校時代とは全く違う、社会人になるためのキャリア教育です。
介護福祉学科では、通算1ヵ月半近い介護福祉実習に臨みました。介護福祉士になる決意で入学したものの、実習先では理想と現実のギャップに苦労しました。
しかし、学校での授業と実習を繰り返すことにより、専門職としての知識・技術・意識が身につきました。
国際観光ビジネス学科では、日本内外の歴史と文化・観光業界について、座学だけでなくフィールドワークを通して体験的にも学びました。
また、ホテルと舞鶴市役所でのインターンシップを通し、卒業後の就職を意識しはじめました。
学校の周辺
遠くには鶴をイメージしたクレインブリッジ、近くには北海道小樽と舞鶴を結ぶ前島埠頭があります。天気のいい日は、海と空の青、山の緑がとても美しく、地域の皆さんの癒しの公園です。
舞鶴校から歩いて3~4分のところにあります。
そのほとんどが、旧海軍の軍需品倉庫として明治時代に建てられた歴史ある建物です。
少し離れますが、舞鶴には、五老ヶ岳という近畿百景第1位にも選ばれた公園もあります。
公園からは、リアス式海岸や市街地、国際埠頭なども一望できます。