京都青年 2016年4月号


京都青年2016年4月号 記事一覧

皆の者が一つとなるために

シリーズ 京都YMCAの委員会
野外キャンプ専門委員会

活動報告
普通救命講習会
第27回全国車いす駅伝競走大会
卒業リーダー祝会
国際ボランティア会卒業式
京都YMCA学園国際福祉専門学校 卒業式
CAMPING AWARD 2016をいただきました。


 

皆の者が一つとなるために

— ヨハネによる福音書 第17章21節 —

本部会員 担当スタッフ

あなたは人から京都YMCAについて聞かれた時になんと答えるでしょうか。

この質問に明確に応えられる方がどれだけおられるでしょう。「公益財団法人と学校法人があって」「青少年育成の団体」、「キャンプをするところ」「スイミングプール」「ボランティア団体」など人それぞれの説明があると思われます。しかし的確に説明できる人は少ないでしょう。この様なYMCAのあり方は強みでもありますが、外部の人々になかなか理解を得られない原因になっています。

今年2月に開催された創立記念会員集会では、グループに分かれ今の京都YMCAの強みと弱みをそれぞれ挙げ、さらにその強みと弱みがYMCA外部に知られているのかいないのかで分類し、グループ協議する時を持ちました。
そこで挙げられた強みは、「歴史や伝統がある」とか、「ワイズメンなどの会員のボランティアが大勢いる」、「子どもがたくさん来ている」などがありました。
一方、弱みとしては、「参加する費用が高い」「地域とのつながりが弱い」、「社会への発信力が弱い」、「統一性が乏しい」「リーダーが卒業後結び付いていない」などが挙げられており現在の課題として認識されました。しかし、「サバエキャンプ場やリトリートセンターなどの施設を持っている」は、強みとしてあげられる一方「財政的に負担となっている」として弱みにも挙げられおり、「キリスト教団体であること」も強みと弱みの両方に挙げられていました。三条本館は「立地」が強みとして挙げられていましたが、「施設の老朽化」や「外から見るとうす暗くて最初は入りにくい」など弱みも兼ね備えていました。この他にも数々の強み弱み双方挙げられ、京都YMCAの現在の課題を共有し協議する場となりました。今回40名ほどの参加者でしたが、それでも各々の視点からの京都YMCAが垣間見えました。

このような協議を、関わる様々な会員、職員、ボランティアなど会員集団やグループで積み重ねていくことができれば京都YMCAの現状を会員全体で共有することができ、一致して課題解決のために向かうことができるのではないでしょうか。そしてその過程で次の時代の京都YMCAの姿が見えてくるのではないでしょうか。

そのためには、理事役員や、職員だけでなく、京都YMCAの強みである多くの会員やボランティアが同じ思いで動くことが求められます。今、全国のYMCAで取り組まれているリブランディングもリソースモビリゼーションもその成功のカギは、そこに関わる全ての会員の手に託されていると言えます。

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シリーズ 京都YMCAの委員会

野外キャンプ専門委員会

野外キャンプ専門委員会は、事業部の体育野外活動の中で、今後の野外活動の方向性を探るべく2012年度に「アウトドア活動専門委員会」として設置されました。2013年度より「野外キャンプ専門委員会」と改称され続いています。事業委員会の下部組織として、サマーキャンプ、スキーキャンプ、グローバルアウトドアクラブの課題解決策を検討する委員会です。

委員会で話し合われている内容として、グローバルアウトドアクラブの参加人数の減少が大きな課題になっています。これは少子化による影響もありますが、参加者が小学4年〜5年生あたりで大きく減少しており、参加者を繋ぎ止めるプログラムへの対応が課題となっています。
また、サマーキャンプやスキーキャンプでは、大学生ボランティアリーダーの確保が課題となっています。夏場は子どもとリーダーの学校スケジュールが合わず、キャンプの本数を減らさざるを得ない状況になっています。冬のスキーキャンプでは、就職活動やインターン等のスケジュール調整により思うように参加できないケースが多く、リーダー確保に苦労しています。今後の将来計画が急務です。
現状の体制では、野外担当スタッフに大きな負担が掛かっており、引率やプログラムの進行を含めて協力体制づくりが必要となります。特にリーダーOB・OGに対して、YMCA活動に関わる機会を積極的に提供していき、本委員会がその橋渡し役になればと検討しております。

野外キャンプ活動専門委員会は、野外担当スタッフとボランティアリーダーのOB・OGで構成されていますが、キャンプ未経験の方々にも広くご意見をいただきたいと考えております。
皆様のご支援とご協力を何卒よろしくお願いします。

執筆者: 竹内 秀和

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活動報告

普通救命講習会

2月20日、京都YMCA三条本館にてボランティアビューロー専門委員会主催の普通救命講習会が開催されました。突然のけがや病気で倒れられた方に対して行う応急手当の手順について学ぶのが目的で、京都YMCAでは京都市消防局より現役消防士を講師にお招きし、定期的に開催しています。

講習では、受講者に配布された資料に基づく座学の他に、訓練用の人形を使って人工呼吸や胸骨圧迫を練習したり、練習用AED(自動体外式除細動器)で実際の使用手順を学びました。その他にも、受講者が2人一組になって心肺蘇生を行う際の注意点の確認や止血・誤嚥の際の応急処置についての実技訓練をおこなったり、京都市内で過去に発生した救命事例の紹介もあり、充実した内容となりました。
今回の講習会には、初めて受講した方だけでなく、これまでにも受講経験のある参加者もおられました。過去に受講した内容から更新されている部分があったり、人間には時間の経過に伴って細かな手順の記憶が不鮮明になってしまう場合がある事などから、2~3年おきに再講習を受ける事が推奨されています。

基本的な内容とされていますが、たった2時間の普通救命講習を受ける事で、いざという時にかけがえのない人命を救う事ができるかも知れないと思うと、そこには大きな意味があると言えるのではないでしょうか。

報告 ボランティアビューロー専門委員 人見 晃弘

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第27回全国車いす駅伝競走大会

3月13日(日)、第27回全国車いす駅伝競走大会が開催されました。京都YMCAからも京都部のワイズメンズクラブのメンバーがサポートボランティアとして参加しました。

 

 

 

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卒業リーダー祝会

3月13日、ユースボランティアリーダーの大学卒業を祝う、卒業リーダー祝会(以下、祝会)を開催いたしました。在籍リーダー中、今年は26名が大学を卒業しました。当日の運営は4月以降も活動を継続するリーダーが行い、リーダーOBOGが40名、プログラム参加メンバー12名、ワイズメンを含むYMCA会員24名の総勢140名のYMCA関係者で祝いました。

1部の記念礼拝には、兼松豊牧師(日本キリスト教団)にお越しいただきました。奨励で、卒業リーダーが作成した文集に書かれたエピソードを踏まえ、活動の中で得られた経験や充実感などがかけがえのないものとして語られ、聴きながら子ども達との思い出を振り返り、涙を流すリーダーの姿がありました。
2部の式典では、この祝会の開催にご支援をいただいた在京17のワイズメンズクラブ会長より卒業記念文集を贈呈していただきました。その後、卒業リーダーより在籍リーダーへのメッセージやお世話になった方々へのお礼の気持ちが込められたスピーチが述べられました。
3部のパーティーでは、来場いただいた会員、活動参加者の子どもや保護者、リーダーOBOG皆で卒業リーダーを囲んで交流のひと時を過ごしました。その中で、キャンプやトレーニングをはじめとする様々な活動の中で唄ってきたキャンプソングを3曲選び、会場にいる皆で唄いながら楽しい雰囲気の中で過ごす事が出来ました。

高田敏尚様(ワイズメンズクラブ京都部部長)、橋本敦史様(野外キャンプ専門委員、リーダーOB)には、卒業リーダーに向けてご祝辞や激励のメッセージとして温かいお言葉をいただきました。当日は、ご支援いただいた京都部各ワイズメンズクラブをはじめ、リーダーOBOGや京都YMCA会員の皆様に多数ご来場いただきました。

報告 中村 彰利

***ユースの声  卒業リーダー信貴 諄美さん***

3年間のリーダー活動は本当にあっという間で、気が付けば自分が送り出される側になっていました。祝会当日は、頼りになり大変お世話になった先輩方、なんでも話せる大好きな同期のみんな、可愛い可愛い後輩たちがたくさんいる中で送り出されて、とても幸せな気持ちでした。続けていてよかったなと心から思えました。

でも正直なところ、リーダーを卒業した実感はなく、これからも普通に続いていきそうな感覚です。リーダーたちとも、今まではYMCAに行けば会うことができ、それができないと思うととても悲しいですが、YMCAでの3年間の活動や仲間を誇りに今後も頑張っていきたいと思いました。

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国際ボランティア会卒業式

3月29日、京都YMCA国際ボランティア会の卒業式が開催されました。

 

 

 

 

***ユースの声  卒業国際ボランティア 宇野 大地さん***

去年の春、「ボランティアを通じて人と関わりたい。何か人の力になりたい。」と探している時、職員の方に国際ボランティア会を紹介していただき入会しました。
当初は留学生との接点がなく、彼らとの関わり方がわかりませんでした。ですが、職員の方やメンバーからアドバイスをいただき、留学生の人たちを理解して関わろうという姿勢をもちながら接することで、会話が拡がり仲良くなれました。私にとって国際ボランティア会は、留学生の力になろうと積極的に自ら取り組み、メンバーの頑張っている姿に刺激され、人との関わりを通して成長を実感出来る場所でした。今年から福祉の現場で働きます。この経験を活かして様々な人の事を理解してその和を拡げていき、人を助けられるようになりたいです。

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京都YMCA学園国際福祉専門学校 卒業式

日本語科の卒業式が3月2日(水)に、介護福祉学科の3月11日(金)に行われました。

nihongo

 

 

 

 

 

 

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CAMPING AWARD 2016をいただきました。

日本キャンプ協会の総会が、東京のオリンピックセンターで行われ、京都YMCAがCAMPING AWARD 2016を受賞しました。
このCAMPING AWARDは、全国のキャンプ協会で著しく貢献された個人や団体の功績を永く顕彰することを目的に、日本キャンプ協会設立35周年の2001年に始まったものです。今年度は13名と京都YMCAを含む3団体が受賞しました。

 

 

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