京都YMCA News(京都青年) 2018年1・2月号


京都YMCA News 2018年1・2月号 記事一覧

変わりゆく世界を前に

活動報告
京都YMCA・京都YWCA 合同祈祷週プログラム
市民クリスマス&キャロリング
2017年クリスマス礼拝・プログラム


変わりゆく世界を前に

京都YMCA  総主事・校長 加藤 俊明

新年あけましておめでとうございます。2018年を迎えました。今年はどのような1年となるのでしょうか。
昨年は、前任の神﨑総主事をはじめ、私を含めて全国で5人の総主事が変わりました。新しい年も全国で5名の総主事が交代すると聞いています。日本のYMCA全体のリーダーシップが大きく変わろうとしている時期を迎えています。

世界的に見ても昨年はお隣の韓国をはじめ米国、フランスなど各国の指導者の交代がありました。それにより世界情勢の大きな変化が起きているように見えます。

米国に誕生したトランプ政権は、それまでの世界の安定を保つ役割を放棄したかのように自国中心主義を露骨に押し出し、昨年末にISの問題が収まりつつあった中東であえて混乱を招くような一石を投じ、今や却って世界の安定を乱す役割を果たそうとしているとしか思えないような行動をとっています。
このことの是非は今後の歴史の評価を待たなければなりませんが、関係国の民衆や当事者たちにとっては、その行為が新たな憎しみや紛争を生み出し、それまでの安定や生活だけでなく生命をも脅かすことになるかもしれません。
我が国の周辺においても、北朝鮮の核と核ミサイルの開発問題の対応をめぐり、アメリカと北朝鮮の指導者同士の子どもの喧嘩のような言葉の投げ合いから相互の挑発に発展し、当事者だけでなく、韓国、日本をはじめとする周辺諸国を巻き込んだ地域の大きな不安定状態を作り出しています。まさに指導者の交代をきっかけに世界の状況が良きにつけ悪しきにつけ動き出しています。

昨年暮れに韓国の光州で行われた日中韓YMCA平和フォーラムでは、講師の発題において、YMCAは「ピースキーパー」ではなく「ピースメーカー」でなくてはならないということが強調されていました。私たちは、これから混乱に向かおうとしている時代にあって課題を避けて現状を維持する者でなく、世界や地域の課題に関与し、ピースメーカーとして積極的に平和をつくりだす働きを求められています。

さて、振り返って私たち京都YMCAも昨年4月から取り組んできた様々な取り組みが、この年はまさに正念場の時を迎えることになります。ご案内しているように、建物の改修工事後、4月からは三条本館の2階でYMCA三条保育園が新たに始まります。
しかし、保育園も開園したら終わりではなく、年間を通しての安定的運営ができるまでにそれなりの時間を必要とします。新しいスタッフとともに、YMCAらしい地域から信頼される保育園に育ててゆかなければなりません。
加えて、これまでの長年京都YMCAが行ってきた事業や組織、運営体制にも変革が迫られています。京都YMCAが将来にわたり継続的に活動を続けてゆくためには、状況の変化に応じて、これまでやってきた事業内容の見直しや組織体制の変更も進めてゆかなければなりません。

このことは事業に直接関わる職員、スタッフだけの問題ではなく、会員の関わる京都YMCAの事業や委員会の変更など、会員の皆様にも関わってくる問題でもあります。
公益財団法人の事業だけでなく、学校法人の専門学校の事業にも変化の波は押し寄せています。専門学校が長年取り組んできた介護福祉士の養成も、社会の変化により、外国人介護福祉士の受け入れが本格的に始まることとなり、それに伴い教育指導体制の再編成も迫られています。
全国のYMCAで取り組んできたブランディングも、今年から本格的に進めてゆかなければなりません。
このように昨年から取り組んできた新しい取り組みは今年からさらに京都YMCA全体にわたる大きな変化となり、転換点となってゆくことが予想されます。
これらの改革や変更は、それまで平穏に見えたところに様々なさざ波や大きな波を起こすかもしれません。しかし、だからと言ってそのことを恐れて立ち止まるのではなく、京都YMCAの働きを将来につなげるために、進むべき方向をしっかりと見据えて新しい1年を歩んでゆきたいと思います。

最後に、このこと進めるには会員や参加者、京都YMCAに関わるボランティアの皆様のご理解なくしては進めてゆくことはできません。ご理解をお願いするとともに、祈り、お支えくださいますようお願いいたします。

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活動報告

京都YMCA・京都YWCA 合同祈祷週プログラム

11月25日(土)京都YWCAホールにおいて、2017年度YMCA・YWCA合同祈祷週プログラムが行われました。今年の世界合同祈祷週のテーマ「立ち上がり、思い切って言いなさいプログラム ~抑圧や、差別におかれた人びとの声を~」を受けて企画が行われ、京都では、アジア保健研修所(AHI)職員の中島隆宏さん、南インド出身でダリット(カースト制度の外に置かれたアウトカースト)解放や生活改善に取り組むNGOで活動されているムルガン・カリラトナムさん(カリさん)のお2人をお迎えし、「インドから学ぶ ~子ども達一人ひとりを育むために~」をテーマに開催、54名が参加しました。

軽食をいただいた後、中島さんの通訳のもとカリさんから講演が行われ、インドにおいてダリットや少数民族の人々が受ける様々な差別や抑圧、女性が受ける暴力、NGO活動での取り組み等につき、多くのお話を伺いました。中でも、カーストのない社会を目指して、カーストを超えた結婚式を進めているお話、ダリットの子ども達に対する支援として、「良い教育を受けられると良い仕事に就くことができ、自立していける」とのことから、補講クラスを20の地域で始めたというお話が印象的でした。カリさん自身もダリットの家庭に生まれ、幼少時代の実際の体験をベースとしたお話はリアルで胸に迫るものがありました。

続いて参加者によるグループトークが行われ、講演を聞いた感想や、日本社会で隅に追いやられている子ども達に対して大人は何ができるか、自分には何ができるか、について様々な意見が出し合われ、グループ毎に発表、カリさんからもコメントをいただき、学びを皆で共有でき意義ある機会となりました。

報告 活動推進専門委員 河合久美子

◆ YMCA・YWCA合同祈祷プログラム

世界のYMCAとYWCAは毎年、毎年11月第2週目を合同祈祷週として、ともに祈りを合わせる機会としています。今年も「立ち上がり、思い切って言いなさい~抑圧や、差別におかれた人びとの声を」というテーマのもと各地でプログラムが行われました。

⇒ 世界YMCA・YWCA合同祈祷週について(別ページへ移動します。)

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市民クリスマス&キャロリング

12月15日、京都YMCA市民クリスマス・ハンドベルコンサート&キャロリングを開催しました。

京都ウェルワイズメンズクラブと京都ウエストワイズメンズクラブに協賛いただき、会員を中心に約30名にご参加いただきました。今年は京都YMCA三条本館が施設工事中のため、毎年恒例の一週間のロビーコンサートはなく、唯一のクリスマスコンサートとなりました。

オープニングは京都聖母学院中学校・高等学校の皆さんによるハンドベルコンサートです。年末の慌ただしさの最中、ハンドベルの繊細な美しいアンサンブルによる、なじみ深い新旧のクリスマスソングに耳を傾け、心静かに穏やかなひとときを持つことができました。そして、その後の礼拝では「迷うことは楽しい?」と題し、日本キリスト教団 京都教会牧師の入治彦先生に「弱い者が強い者を支えるところに人生の真実を知らされる」「弱肉強食の強まるこの時代『無力こそ力である』と発信していければと願っています」などの心に残るクリスマスメッセージをいただきました。

締めくくりは、キャロリングです。三条通、寺町商店街、新京極商店街に繰り出し、「もろびとこぞりて」「きよしこの夜」などのクリスマスキャロルを歌い、イエス様のご降誕の喜びを皆で分かち合いました。街ゆく人の中には足を止めて私たちの歌っている姿を見守ってくださる方、中には一緒に口ずさんでいる方もおられました。とても寒い中でのキャロリングでしたが、思いの分かち合いにぬくもりを感じることができたひとときでした。
多くの方のご協力に感謝いたします。

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2017年クリスマス礼拝・プログラム

12月は京都YMCAの各クラスでクリスマスを祝うプログラムが行われました。

◆ アウトドアクラブクリスマス祝会

 

 

 

 

 

◆ 三条校 介護福祉学科クリスマス礼拝


 

 

 

 

◆ こども英会話Kids English Christmas Party

 

 

 

 

 

◆ スイミング クリスマスプログラム


 

 

 

 

◆ 舞鶴校 クリスマス礼拝

 

 

 

 

 

 

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