京都青年 2017年1・2月号


京都青年2017年1・2月号 記事一覧

すべての人を一つにしてください

活動報告
3YMCA合同会議
オータムフェスタ
パネルディスカッション 働き方の選択

特集① 京都YMCAにこにこキャンペーン
特集② クリスマスプログラム&祝会・礼拝


すべての人を一つにしてください
ヨハネによる福音書17章21節

京都YMCA 総主事・校長 神崎 清一

神のみ恵のもと、皆様には新しい年をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

京都YMCAは1889年の創立以来現在に至るまで、事業や活動を通して、イエス・キリストによって示された愛と奉仕の精神にもとづき、青少年と共に歩んでまいりました。
私たちの生きる現代社会では、新たな戦争・紛争の危機、犯罪の増加、厳しい経済状況、そして人と人の関係や個々の人間のもつ心の問題など多くの課題を抱えています。これらは、2003年に私が総主事・校長に就任した当時も重要な課題でありました。14年を経た現在も解決できていないものであり、ともすればさらに複雑化しています。このような時代である今、まさにYMCAの願うイエス・キリストによって示された愛と奉仕の精神にもとづいて「人を育むこと」こそが大切なことと考えています。

一人ひとりが等しく愛され平和な社会を創り出すために「人を繋ぐこと」、つまり言葉や肌の色、宗教、文化、習慣、価値観、年齢や性別、職業や身分、富や力(武力)の差や異なりを越えて、お互いを認め合えるように人を繋ぎ、思いを次代の人々に繋ぐことが必要とされています。

さて、このような時代にあって、YMCAが果たすべき働きを確認し、これまで以上にそして将来にわたって人を育むこと、平和な社会を作り出すことができるように、全国YMCAでは中期計画の策定と推進に取り組み、特に昨年は、YMCAが社会に約束することやイメージがバラバラに伝わらないように、ブランドコンセプトという土台作りを行ってきました。

このブランドコンセプトで、私たち日本のYMCAが目指すべき姿を「互いをみとめあい、高めあう『ポジティブネット』のある豊かな社会を創る」と定義し、YMCAは「心を開き、わかちあう。前向きでまわりを惹きつける魅力をもつ」ものであり、「したい何かがみつかり、誰かとつながる。私がよくなる、かけがえのない場所」であることを約束します。「ポジティブネット」とは、「互いの存在や個性を認め合い、高め合うことのできる、善意や前向きな気持ちになってつながるネットワーク」のことで、課題の多い社会の中で、それは、生きるためのひとつの選択肢となっていきます。YMCAはグローバルなネットワーク基盤を生かしてポジティブネットを広げ、希望ある豊かな社会を創り出していきます。

京都YMCAは今後も世界のYMCA、日本各地のYMCAとともに、そして地域社会とともに、世界の一員として「人を育みそして繋ぐ」ことをめざし歩んでまいります。会員そして皆様のご協力とご支援をお願いいたします。
神の祝福が皆様方の上に豊にありますようにお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

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活動報告

3YMCA合同会議

昨年、韓国の仁川YMCAで第1回が行われた京都YMCAのパートナーである仁川YMCA、台湾・台中YMCAとの3YMCA合同会議が、今年は京都を会場に11月15日から関西セミナーハウスで行われました。仁川YMCAからは15日から18日までの4日間、台中YMCAからは、15日から17日までの3日間滞在で、会員やスタッフなどそれぞれ10名の参加者に秋真っ盛りの京都を堪能していただきました。

今年は仁川YMCAと京都YMCAのパートナー締結40周年にあたり、初日の15日の夕食は、仁川YMCAと京都YMCAの締結40周年を祝う会として持たれました。
16日には、開会礼拝に引き続いて3YMCAの合同会議がもたれ、それぞれの事業や活動の紹介に続いて3YMCAの共通のプログラムとなっている中国・厦門YMCAのワークキャンプについて日本語、韓国語、中国語の通訳を交えて意見交換が行われました。
その後引き続いて2国間同士で相互の共通課題についての協議が行われ、パートナーYMCA間の具体的な協力プロジェクトについての話し合いが持たれました。

期間中、晴天に恵まれた洛北及び東山の秋の京都を味わうショートトリップも行われ、台中YMCA、仁川YMCAの皆さんに京都の色とりどりの秋の醍醐味を味わってもらい友好を深めることとなりました。来年は、台中YMCAで3YMCA合同会議が予定されています。

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オータムフェスタ

京都リトリートセンターにてオータムフェスタを、11月20日(日)参加者数349名で開催しました。今回はリトリートセンター開設50周年記念ということで、50年前の開設ワークや、各施設の竣工当時の写真を展示し、皆様にご覧いただきました。

恒例のステージイベントでは、まず、炭山自然と文化の会の皆様による獅子舞、篠笛や和太鼓などをご披露いただきました。大人と子どもが一緒なった力強い和太鼓の演舞でした。次に京都パレスワイズメンズクラブの川上様3名による歌とギター演奏に酔い、最後は京都キャピタルワイズメンズクラブによる大声コンテストが行われました。たくさんの子ども達や、かつて子どもだった皆さんで盛り上がりました。続いて今年は京都プリンスワイズメンズクラブにご担当いただいた綱引き大会が開催されました。

毎年各ワイズメンズクラブの皆様には、趣向を凝らした食事・飲み物屋台をご提供いただいております。今年、ご提供いただきましたのは、京都・キャピタル・プリンス・センチュリー・ウィング・洛中・エイブル・みやび・トゥービー・東稜・ウエル・ZEROの12ワイズメンズクラブの皆様でした。また、和菓子作り体験は、京都みやびワイズメンズクラブの奥谷様にお世話をいただきました。30名を越える京都YMCA国際福祉専門学校日本語科の学生を招待することができました。ご支援いただきました京都ワイズメンズクラブ、京都洛中ワイズメンズクラブ、京都エイブルワイズメンズクラブ、京都グローバルワイズメンズクラブ、京都トゥービーワイズメンズクラブの皆様ありがとうございました。

前日の雨もあがり、リトリートセンターの自然に包まれ、たくさんの若者や子供達、地元の皆様や京都YMCAに連なる皆様の笑顔あふれる一日となりました。

報告 オータムフェスタ実行委員長 山口 雅也
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パネルディスカッション 働き方の選択

12月2日、三条本館201号室にて「パネルディスカッション」を開催し、約30名にご参加いただきました。今回は、テーマを「働き方の選択~自分のやりたいこと?結婚?稼ぎ?」とし、司会として青山夏樹さん(京都大学YMCA)興野千晴さん(同志社女子大学)の2名、パネリストとして杉本エリさん、王澤鵬さん、NGUYEN THI KIM THOAさん(いずれも京都YMCA国際福祉専門学校 日本語科)文智炫さん(韓国聖公会)、山口彰吾さん(国際ボランティア会)、金田明莉さん(同志社女子大学)の6名が出演しました。

初めに6名が自己紹介と想いを語り、その後「自分の国の料理を、日本で食べた感想は?」などの質問でディスカッションがスタートしました。「日本と海外の友達ではどちらが付き合いやすい?」と質問は進んでいき、お国柄の違いに驚き、感心もしました。
中盤から佳境に入り、「どこで働く?」「何をしたい?」「結婚は?」との質問に「日本と自分の国が仲良くないので橋渡しになりたい」「日本人になって日本で働きたい」「早く国に帰って結婚しなくては」「近く国際結婚です」とそれぞれが自分の未来を見つめています。一人は「5年後の自分は判らない、でも日本で出来ることを頑張って、そして国に帰る。今日ここで話して自分の思いに気づいた」と話してくれました。

どうか私たちの社会が、彼らのチャレンジを暖かく見守るものであってほしいと思います。

報告 国際協力専門委員 三保 俊幸
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特集① 京都YMCAにこにこキャンペーン

キャンペーンの背景

京都YMCAには皆様からの寄付を使って行われる、地域社会を良くするためのサービスプログラムが数多くあります。しかし、それらの活動内容やその活動が寄付金を用いて行われていることはあまり知られていません。

毎年、会員の皆様や京都YMCAの事業に参加する方々、また関係者から多くの寄付や協力をいただいてきました。今後さらに京都YMCAが公益法人として地域社会の課題解決に向けての新たに活動を拡大していくために、ファンドレイジングの新たな試みとして、2016年11月~2017年2月の期間で「京都YMCAにこにこキャンペーン」に取り組んでいます。

「会員運動」としての意義

寄付にご協力していただくためにも、「にこにこキャンペーン」は寄付を集めることも目的の一つですが、京都YMCAのこれらの地域社会を良くする活動について一般の人々に広く知らしめ、理解者を増やしていくことを目指しています。

このキャンペーンは、京都YMCAの寄付金を使って行われている様々な地域社会のための活動について紹介している小冊子「みつかるハンドブック」を用いて、京都YMCAに関わる方(会員や会友、ボランティア、学生ボランティアリーダー、保護者、職員など)が協力者となり、一人ひとりが自分の知り合い(友人、仲間、仕事関係の付き合いの方など)に京都YMCAの活動を紹介し、協力(寄付)をお願いするという方法で行います。
キャンペーンに協力すること、また寄付をすることは、京都YMCAを助けるのではなく、「京都YMCAの活動を通じて社会の様々な課題を解決していく活動に参加する」ことを意味します。
協力する人も、寄付する人も、集まった寄付で行われるプログラムのサービスを受ける人たちも、皆が笑顔になることを願ってこのキャンペーンの名称を「京都YMCAにこにこキャンペーン」としました。

全国のYMCAで現在進められているYMCAのブランドを再構築する動きの中でYMCA共通のブランドコンセプトとして、YMCAが社会に提供する価値が定められました。
まさにこの運動は、地域社会を良くする方法が「みつかり」支援者とサービスを受ける人が「つながり」、運動に協力した人と地域社会が「よくなる」YMCAらしい運動として意味づけられるものです。

 キャンペーンを継続した活動として

この取り組みを毎年続け、重ねてお願いをしてゆくことで、京都YMCAの活動についての理解者を少しずつ増やしていくことを目指しています。そのためにも息の長い運動としてとらえて進めてゆきたいと思います。このキャンペーンを成功させるために、他の誰でもなく京都YMCAに関わるあなた自身が関わってくださるように、ご理解の上、是非ご協力よろしくお願いします。

キャンペーン協力の方法を知りたい方及びグッズ(小冊子※)の必要な方は京都YMCA事務局までお問い合わせください。

⇒ キャンペーン特設ページはこちらから

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特集② クリスマスプログラム&祝会・礼拝

ロビーコンサート&市民クリスマス

12月12日(月)から15日(木)まで、恒例のクリスマスロビーコンサートが行われました。

月曜日、京都府立北嵯峨高等学校クラシックギター部の演奏から始まったコンサートは、クリスマスツリーの明かりのもとに美しく響きました。火曜日はヴァイオリンとブズーキです。ブズーキとはギリシャのギターのような楽器。その他にもいろいろな音色の笛の音も聴かせていただきました。水曜日はパイプオルガンとハープ。なかなか普段聞けないパイプオルガンとハープの優しい音色は厳かで、聖なる夜にふさわしい音色でした。木曜日はゴスペル。女性シンガーの皆さんの歌声は元気に溢れ、心踊らされる素敵なコーラスでした。

最終日16日はいよいよ「京都YMCA市民 クリスマス礼拝」です。日本基督教団室町教会の牧師・浅野献一先生に『Happy Xmas —地には平和』と題してメッセージをいただきました。
礼拝後はキャロリングです。皆で白いコッターを羽織り、ペンライトを持って町に繰り出し讃美歌を歌いました。寺町三条の街角で歌い出すと、通り掛かりの女性たちがコーラスに加わってくださいました。新京極六角の広場では、近くの福音の家教会のスタッフの方たちが加わって歌ってくださいました。三条の十字屋さんの前では通りかかった学生達や外国人観光客の方が加わってくださるなど、それぞれの場所で多くの皆さんとの触れ合いのある楽しいキャロリングになりました。最後に三条本館の前で熱唱しキャロリングを終えました。

寒い夜でしたが参加者は皆、クリスマスの喜びを歌にのせて伝えた達成感に満足そうでした。
メリークリスマス。

報告 クリスマスプログラム実行委員長 市村 和清

2016年 クリスマスプログラム

12/10(土)アウトドアクラブ クリスマス祝会

12/10(土)
アウトドアクラブ
クリスマス祝会

12/10(土)こども英語 クリスマス祝会

12/10(土)
こども英語
クリスマス祝会

12/18(日)スイミング クリスマス祝会

12/18(日)
スイミング
クリスマス祝会

 

 

 

 

 

 

12/16(金) 介護科 クリスマス礼拝

12/16(金)
介護科
クリスマス礼拝

12/22(木) 日本語科 クリスマス礼拝

12/22(木)
日本語科
クリスマス礼拝

12/22(木) 舞鶴YMCA クリスマス礼拝

12/22(木)
舞鶴YMCA
クリスマス礼拝

 

 

 

 

 

 

 

飾りつけをしていただきました

12月4日(日)、今年も京都ワイズメンズクラブの皆様にご協力いただき三条本館の飾りつけをしていただきました。今年初登場のサンタさんは子どもたちから大人気でした。
また、舞鶴校では、北京都フロンティアワイズメンズクラブの皆様にご協力いただき、校舎の壁面に素敵なイルミネーションが登場しました。

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