京都YMCA News(京都青年) 2018年10月号


京都YMCA News 2018年10月号 記事一覧

私と国際協力

活動報告
京都YMCAの夏期プログラム

PICK UP
京都YMCAの子育て・子育ち

#みつよ みつける京都Y
よくなってないって!(会員/ 登録ボランティアグループ「長岡こおろぎ」メンバー 長谷川正國 さん)


私と国際協力

 

京都YMCA国際福祉専門学校 英語教員 Mark Dodds

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ネパールの首都カトマンズには、貧困や暴力、また、過去の内戦により親を失くした孤児が多くいます。
ネパールYMCAはそんな子どもたちのために児童養護施設を運営しています。京都YMCAはこれまでその児童養護施設を支援してきました。また、全国のYMCAと協力して、2015年に起こった地震からの復興支援も行っています。
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偶然の出会いからはじまった私の国際協力活動

私がネパールと関わるようになったきっかけは、1999年にネパールYMCA総主事があるプログラムを通して京都YMCAを訪問された時からです。私は誰だか知らずに「何かお探しですか?」と声をかけました。話を聞くとYMCAの総主事として、ネパールの孤児のために、児童養護施設を作りたいというすばらしい夢を教えていただきました。
私は、何か自分にできることはないかと考えて、英語の教科書を送る支援をすることをはじめました。次に施設づくりの支援金を集めようとチャリティーコンサートを行いました。また、京都在住の知り合いの方々にスポンサーになってもらえるように頼みました。そのことが、全寮制の児童養護施設設置へと繋がり、10人の孤児の支援をすることになったのです。

国際協力は木を植え育てるように「未来」を想像する支援

「国際協力」をどのようにしたらよいかわからない人はたくさんいらっしゃると思います。
また、募金をしてもそのお金がきちんと使われているか心配になる人もいるはずです。私も同様でしたが、どうして全く会ったことがない子どもたちに教育費を負担しようという意識になったのかを思い返すと、YMCAという地域奉仕を世界規模で行っている団体に所属していたことで、そのような意識になったのかもしれません。
例えば、自分が木を植え自分が死んでしまった後も、その木が育ち大きくなった時に、木になった実を誰かが食べることができる、その木の蔭に誰かが座ることができる… 自分の支援がどのような影響をもたらすのかがわかったら、「国際協力」に関して一般の人も関心を持つことができるのではないでしょうか。

「興味を持って知ろうとする」ことがはじめの一歩

「自分の国だけでなく、世界を見つめ、考え行動する」これがYMCAの考えです。
支援する国に興味を持って、知る努力をすると支援したい気持ちになっていくと思います。「支援をする国に興味をもつ」→「自分でなにかやってみる」→「支援したことでその国がよくなる」この循環により、国際協力のやりがいを実感できます。偶然、私は京都YMCAに所属していたので、ネパールに対して国際協力をすることができました。自分の国の子どもではないけれど、教育を受ける機会がない子どもがいたら、その子どもたちに対して支援をする、これは豊かな国の責任であると感じさせてくれたのはYMCAを通してです。

みなさんはどんなことができるのでしょうか。
たとえば、「YMCA国際協力募金に参加すること」また「YMCAネパールチャリティーバザーに参加すること」バザーでネパールのおもちゃ、帽子、衣服を買ったり、カレーを食べるそのことが、支援になります。さまざまな形で国際協力をすることができます。

あなたもできることから、YMCAの国際協力に参加してみませんか?

京都YMCA国際協力募金のお知らせ
国際協力募金について(日本YMCA同盟)
2016年度京都YMCA国際協力募金 使途報告

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活動報告

京都YMCAの夏期プログラム

今年の夏も京都YMCAでは様々な活動が行われ、子ども達やユースの成長の場となりました。

サマーキャンプ

アフタースクール

日本語夏期集中講座

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PICK UP

京都YMCAの子育て・子育ち

9月20日(木)、初めての給食試食懇談会を保護者8名の参加で実施しました。
豆腐ハンバーグ和風あんかけを試食しながら、園長の「感謝して食事をいただいている話」、栄養士の「契約農家からの新鮮な野菜や米を使って、薄味になじんでもらう工夫をしている話」、保育士の「子どもたちが育てている野菜の話」等、給食内容や食の取組みをお話しました。
ご家庭での食事にも繋がる工夫を知っていただくよい機会となりました。

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#みつよ みつける京都Y

よくなってないって!

会員/ 登録ボランティアグループ「長岡こおろぎ」メンバー  長谷川正國 さん

私は現在、朗読ボランティア「京都YMCA長岡こおろぎ」と西京視覚障がい者ボランティア「ジョイント」、京都視覚障がい者山の会「京都山の子会」で、いずれも23年間視覚障がい者のサポート活動を続けています。

私がボランティアをはじめたきっかけは、40年間勤務した会社の定年があと1年に近づいた頃、定年後どうするかを考えたことです。その頃、妻が民生委員を務めながら、地域の高齢者福祉に熱心に活動していました。私も地域のために何かと考えていた時に、牟田悌三さんが講師を務められた大阪御堂会館でのボランティア入門講座を受けました。
これがきっかけで、京都市朗読奉仕員養成講習会に延べ7か月間、会場の京都ライトハウスに通いました。修了式で、『これからぜひ朗読ボランティアで活動を』と言われ、私の住む西京区に前述の「ジョイント」があると教えていただき、まずジョイントに入ることになりました。これが1995年4月、定年の2か月後です。
そして、ライトハウスでの朗読講習会の講師 池側佳澄先生が京都YMCAの登録グループ「長岡こおろぎ」で講習をされていると知り、追いかけて6月に長岡こおろぎに入会しました。
さらに、ジョイントの講習会で視覚障がい者と一緒に登山をしている「京都山の子会」を知り、8月に入会して直ぐに乗鞍岳、10月に鈴鹿御池岳と合宿登山に参加しました。ここまでが定年後の6か月間のことです。

長岡こおろぎ入会2、3年後に、京都YMCA会員協議会で、私のボランティア活動紹介を話したことがあります。そこで、「自分の生活の時間の3分の1を自分のために、3分の1を妻のために、残り3分の1をボランティアにと思って始めたが、現在は首元までボランティアであっぷあっぷしている」とお話しして笑いを誘いました。京都YMCA創立100周年企画・実行委員会で約1年間、2003年11月のオータムフェスタでみんなと感激の時間を持てたこと、長岡こおろぎでは毎週の活動と毎回50名超のリスナーが参加してくださる年2回のふれあいの会での日帰りバスツアー、山の子会では毎月の山行例会で参加者40名前後、年1回2泊3日の合宿山行、4年毎の視覚障がい者全国交流登山大会など、視覚障がい者との交流の時間が定年後の自分の生き甲斐と感じています。

そこで現在の自分の生活時間はどうなっているかと見直してみると、4分の3がボランティア、4分の1が自分で、やはりボランティア活動中心の生活です。
私の「#みつよ」体験は、自分ではすこぶる順調に進んでいるつもりですが、妻からは、「私(家庭)の時間がゼロだから、よくなっていない!」と、嫌味を言われています。(笑)

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